入ったチームが良かったか。日本ハム・加藤豪将内野手(28)が31日のヤクルト戦(エスコン)で待望のプロ第1号を含む2打席連続本塁打をマーク。新天地で評判通りの活躍を見せ始めている。

 ドラフト3位でメッツ傘下マイナーからチームに加入した逆輸入ルーキーは「5番・二塁」で先発。1点リードで迎えた3回、相手先発・市川から弾丸ライナーで右中間席へ。5回の第3打席でも右翼席中段に豪快な一発を運んだ。

「2打席連続本塁打っていうのは人生初なので。まさか2打席目も打つとは思わなかった」

 本人も試合後に目を丸くした2打席連続弾。長きにわたり米球界で奮闘してきたとはいえ、日本の一軍経験はたび重なるケガもありこの日がまだ4試合目だった。にもかかわらずなぜ即座に結果を残せるのか。本人の実力もさることながら、大きな要因は日本ハムというチームの雰囲気と「英語」が話せる環境が大きいと言われる。

 米国で生まれ育った加藤豪にとって、日本での生活は不慣れなことが多い。本人も春季キャンプ中から「いろいろとルールがきっちりしていますし。野球をやることは同じでもやっぱり日本での生活は大変ですね」と明かしていた。しかも幼少期から英語環境に置かれ続けた加藤豪にとって「終始日本語」の生活はストレスでしかない。本来なら野球どころではなくなっても不思議ではないが、日本ハムは新庄監督就任以降、チーム内に日本特有の上下関係がほぼないばかりか、英語を話す助っ人やスタッフ、ナインが大勢いる。故障で二軍生活を余儀なくされている最中でも同じ米国出身の育成選手・山口アタルや助っ人らと日常的に英語で思いを語り合える環境があった。

 本人もシーズン開幕前から「英語が普通に話せる仲間が何人もいますからね、特にここは。本当に新庄さんのいる日本ハムに入って良かった」と語っていた。

 新庄監督もこの日試合後、自ら「加藤豪将君のスカウトって誰だっけ?」と報道陣に問いかけると、即座に自らを指さし「うれしいね。スカウトになった気分やね」と満面の笑みを浮かべた。