今こそ〝物言うリーダー〟に――。中日・柳裕也投手(29)にナインへの厳しい尻たたきが期待されている。
首位阪神から14・5ゲーム差の最下位と苦戦が続いている中日で、今季から選手会長を務めるのが柳。プロ7年目で初の大役だが、明大時代や大学日本代表にはキャプテンを歴任してきた。昨オフには「僕とか(高橋)周平さんとかが中心になってやっていかないといけない」などと力を込め、キャンプイン前日の全体ミーティングでも「この弱いドラゴンズをもう終わりにしよう」と宣言した。
しかし、チームの低迷を象徴するように柳は開幕から8試合に先発して1勝4敗。威勢の良さは鳴りを潜めていた。しかし、チーム関係者は「柳はもう遠慮することはない。最下位から脱出してAクラスはもちろん、逆転優勝するためにも今後は思ったことを選手にバンバンぶつけて鬼になってほしい」と声を大にして言う。
結果が全てのプロ野球の世界では、成績が出ていなければ言いたいことがあってもグッと飲み込んでしまうもの。ただ、柳は今季初勝利まで8試合を要したとはいえ、クオリティースタート(QS、6回以上を投げて自責3点以内)率50%を誇り、防御率2・57と試合はつくってきた。それだけに「好投しても打線の援護に恵まれず勝てなかっただけ。正直、柳としても未勝利では選手たちに言いたいことは気まずくて言えなかったはず。今、周平がレギュラーで出ていない以上、柳は一つ勝ったし、気兼ねすることなく、周平の分まで選手にモノを言ってほしい」(別の関係者)というわけだ。
柳の次回登板は6月1日のソフトバンク戦(ペイペイ)となる見込み。選手会長は「交流戦なので、気持ちを新たにみんなで頑張っていきたい」と巻き返しを誓った。












