阪神が25日のヤクルト戦(神宮)に延長10回、7―4で勝ち、5連勝で貯金を14とした。2位・DeNAに4ゲーム差と首位を快走するチームで、今季も健在なのがリーグトップの防御率を誇るブルペン陣だ。
ここまでの中継ぎ防御率1点台は昨年の2・39をしのぐ好調ぶり。今回のヤクルト3連戦のブルペンは岩崎優、岩貞、西純、浜地、及川、K・ケラー、島本、加治屋だったが、昨季までのメンバーが順調に稼働している一方、岡田新体制となった今季から、突出した試合数を投げている投手が皆無なのも特徴だ。
試合数は岩崎優(17)、岩貞(18)、加治屋(17)、K・ケラー(11)、及川(12)、浜地(10)が2桁登板で、年間約50試合前後の登板ペースとなっている。セ他球団ではヤクルト・清水や中日・田島、勝野の20試合を筆頭に、広島・ターリー、中日・祖父江が19試合、DeNA・山崎が18試合と、虎の面々よりも多い。
もちろん試合数を〝抑えめ〟にしたほうが、シーズン終盤に体力的なアドバンテージがあると考えるのが自然だろう。さらに他球団のスコアラー関係者が舌を巻いているのが、岩崎、岩貞、加治屋といった、チーム内では最も登板数を重ねている面々への起用の繊細さだ。
「今、最終回に投げている岩崎は必ず(3点差)のセーブシチュエーションだし、岩貞、加治屋は本当に必要なところだけ。加治屋なんかはとくに、ピンポイントでの起用が増えている」と指摘する。重要局面で投げる投手ほど極力、少ない球数や必要最小限の相手のみでやり繰りしようとする意図のある起用が増えてきたというのだ。
「実際に登板しない日でも厳しい場面で行く中継ぎ投手は、肩を作る機会は多いというのを岡田監督は分かっている。そこを含めて、今はあえて必要最小限に、ということなんでしょう。終盤に投げられなくなるのが一番、困るわけだから…」
今後はクローザーとしての起用を期待されながら、3月のWBC出場によるヒジ・肩の疲労を考慮され、二軍調整を続けていた湯浅も復帰予定。30日から開幕する交流戦でも、虎のブルペンはまだまだ盤石で、さらに分厚い布陣で臨めそうだ。












