女子プロレス「スターダム」のワールド王者・中野たむが、かつての師匠でIWGP女子王者の岩谷麻優超えを誓った。

 27日の東京・大田区総合体育館大会で、ワンダー王者の白川未奈とダブルタイトル戦を行う。先月、中野率いる「コズミック・エンジェルズ」から離脱した白川との決戦を控え「岩谷麻優の歴史を超える時が来た。そのために未奈への情けは捨てて潰しにいく」と気合を込めた。

 赤白の2冠王になれば、2017年6月に達成した岩谷以来、史上2人目の快挙になる。しかし岩谷は同年9月23日にワンダー王座から陥落。翌日のワールド王座戦では試合中にケガを負い、わずか3か月で両タイトルを失った。当時岩谷に憧れスターダムに参戦し始めたばかりの中野は「あの時、麻優さんは担架で運ばれながら『ベルト…。ベルト…』って泣きわめいてたんです。痛いはずなのに言葉にしたのはベルトのこと。ベルトへの執着心を感じましたね」と振り返った。

 その後2人は同じ「STARS」に属し、ともにアーティスト王座を獲得。中野は「私が『もう辞める』って泣いた時も麻優さんが『一緒にベルトを巻けるまで頑張ろう』って言ってくれたり、私にとって神様でした」と明かした。

 現在ユニットのリーダーを担い団体の最高峰王座を手にした中野が、岩谷の無念を晴らす構え。「岩谷麻優が成しえなかったことを私がする」。中野の決意が揺らぐことはない。