女子プロレス「スターダム」のワンダー王者・白川未奈が、ワールド王者・中野たむとの2冠戦(27日、東京・大田区総合体育館)に向け、闘志を燃やしている。

 決戦に向け「今はたむを倒すことしか考えていない。私が2冠王になって、本物のスターダムのトップだと分からせる」と力強く意気込んだ。

 2人は中野率いる「コズミック・エンジェルズ(CA)」で活動をともにしていたが、先月15日の代々木大会で白川が脱退。クラブビーナスを発足した。

 かつての師匠とは、2021年11月のワンダー王座戦以来の一騎打ちとなる。当時の王者・中野に挑戦したが、あと一歩が届かなかった。白川は「あの時、試合中にたむの優しさを感じて『やっぱりこの人が好きだ』と思って、顔を叩くことができなかった。そこから試合の流れが変わってしまって、結果負けた」と分析。「前回の失敗も踏まえているし、今までの感謝、尊敬、思い出、全てに心の中でカギをかけて戦う」と決意を明かした。

 中野はスターダムに参戦して以来、常に追いかけてきた存在だった。タッグリーグ「ゴッデス・オブ・スターダム」にも2年連続で2人で出場しゴッデス王座戴冠も意識していたという。

 だが昨年7月、なつぽいのCA加入で状況は一変。8月には中野となつぽいがゴッデス王座を戴冠し、白川は目標を見失った。「私とたむは『宇宙で輝くキューティ・ペア』ってビューティ・ペア(ジャッキー佐藤&マキ上田)とかけたキャッチフレーズでやってたんです。でも、たむはそれを忘れてたのか、なつぽいとゴッデスを取った時に『令和のビューティ・ペアになる』って言ってるのを見て…。ゴッデスを取るっていうのは、私だけの夢だったかもって思ったんです」

 それでも、これを発奮材料にした白川はシングルの王座取りを決意し、先月23日に悲願のワンダー王座初戴冠を果たした。

 2冠戦の会見では中野から「未奈はたむのマネばっかりするたむのニセモノ」とののしられたが、強気な白川は「私にCAから出ていかれたのが寂しくて、そう思いたいだけなんじゃない? そう思うことで精神を安定させてるのかも。私が前とは違う選手になってる事実を受け入れるのが怖くて、ビビってんじゃないの?」と挑発的な顔で言い放った。

 2冠王の先にIWGP女子王座(王者は岩谷麻優)との3冠王を目指す〝ビーナス〟の勢いは止まらない。