阪神・佐藤輝明内野手が24日のヤクルト戦(神宮)の9回に決勝の逆転2点適時二塁打をマーク。点を取っては取られのシーソーゲームにケリをつける一打で、チームを6―5の勝利へ導いた。この日の勝利で4連勝となった阪神は、直近12試合で11勝1敗と驚異的なペースで白星を量産。イケイケドンドンの5月攻勢で貯金はついに13にまで積みあがった。

 ドラマは最終回の剣が峰から始まった。4―5と1点ビハインドの9回二死無走者で打席に立ったノイジーが、相手守備陣のミスにも助けられ三塁打をマークすると、続く大山は四球を選び、一、三塁まで一気にチャンスは拡大。長打が出れば逆転という場面で、佐藤輝のこの日5度目となる打席が回ってきた。

 対峙するのは燕の守護神・田口。インハイの厳しいコースへ投じられた直球を「しっかり早めにタイミングをとって対応できた」と試合後に振り返った通り、迷いなく一閃。強烈な勢いで白球が右翼線を割る間に、一走・大山も長躯生還を果たし、6―5と土壇場でゲームを引っ繰り返すことに成功した。

「相手もいいピッチャーですし、強い球を投げてくるので。しっかり捉えることができた。最高です。絶対に打席が(自分まで)回ってくると準備していました。大山さん? ナイスランです(笑い)」。三塁側に陣取った虎党たちから大喝采を浴びながら、背番号8はゆっくりと球場から引き揚げた。

 27打点は堂々のセ・2位。5月の月間成績は打率3割4厘。得点圏打率も3割3分3厘と勝負強さが際立つ。開幕当初は打率が1割台前半にまで落ち込む打撃不振にも苦しんだ虎の規格外砲だが、いよいよ本格的にエンジンがかかってきた。