若き救援陣に試練が訪れた。巨人は19日にタフネス右腕・鍵谷陽平(32)の登録を抹消。ここまで13試合に登板し防御率3・18とチームを支えてきた男が今季初の抹消となったが、12球団ワーストの救援防御率5・20を記録しているブルペン陣にとっては、戦力的な側面以外でも大きな痛手となりそうだ。

 試行錯誤の日々は続く。今季の巨人は課題とする勝ちパターンの固定に苦しみ、守護神・大勢までつなげる終盤での継投失敗が散見。特に〝魔の8回〟と呼ばれる8回だけでみたイニング防御率は6・23と、数字が苦しい戦いを物語っている。

 問題を解決するべく、球団サイドも17日には広岡との交換トレードでオリックスから救援右腕・鈴木を獲得するなど、救援陣へのテコ入れを開始。継投策の安定化に向けて四苦八苦している。

 そんな中、開幕から奮投を続けてきた救援リーダー・鍵谷がこの日に登録抹消。疲労を解消するためのリフレッシュ期間と見られるが、戦力として以外でもブルペンに与える影響は大きくなりそうだ。

 球団関係者は「今季の救援陣は若手投手が中心。苦しい戦いが続く中で、鍵谷と高梨の実績ある2人が精神的支柱となってきた。悩みごとや相談ごとをヒアリングしたり、普段から積極的にコミュニケーションをとっていましたから、2人がいなければブルペンは回っていなかったと思います」と裏側を告白。さらにある投手からは「今季の遠征時には鍵さんと梨さんが『ブルペン会』を企画してくれて、ごはんを食べながらざっくばらんな会話で盛り上がりました。もちろん先輩のおごりです。本当にありがたかったです」と感謝の言葉も聞こえてきた。

 当の鍵谷本人は、そんな後輩たちの声について「ブルペンワークも一つの大事なことだと思うので。わりかし長い間ブルペンで過ごしているので仕事も分かりますし。できることはしっかりやってって感じですね」と照れ笑いを浮かべながら胸の内を明かしていた。

 ヤングGにとっては試練の時。先輩のためにも、戦列復帰するまで恩返しの活躍を見せていきたいところだ。