頚髄損傷でリハビリ中のゼロワン〝炎の戦士〟大谷晋二郎(50)が、ファンだけではなく、愛娘の前でも〝雄姿〟を見せた。
大谷はゼロワンの親会社「ダイコーホールディングスグループ」が主催する押忍プレミアム興行(6日、東京・ベルサール高田馬場)で行われた「大谷晋二郎応援大会」に来場した。
昨年4月の両国大会でノア・杉浦貴と対戦した際に重傷を負い、長期の療養を余儀なくされた。今年3月の靖国大会に来場予定だったが、天候不順で大会が延期。この日、久々にファンの前に姿を現すと観客からは盛大な「大谷コール」が送られた。大谷の滞在時間は短かったものの、大きな収穫があったことをゼロワンの神尊仁社長と工藤めぐみGMが明かした。
昨年4月に入院生活が始まってから日によって体調の変化が大きく、この日を迎えるまで約3週間前から食事制限し、体調管理に励んできたという。全試合を観戦することはかなわなかったが、神尊社長は「病院の天井ばっかり見上げて1年間暮らしてきたから、久しぶりに外の空気に当たって、プロレスの空気を感じられて非常にアドレナリンが出たんじゃないかなと思います」と感慨深そうに語った。
また、入院後はなかなか面会がかなわなかった小学校2年生の愛娘も会場を訪れた。愛娘と大谷のやり取りを目撃した工藤GMは「控室に戻る時に、娘さんが大谷さんの頭をなでながら『パパ頑張ったね』って。すごいうれしそうにしてるのが印象的でした」と明かし「今日の姿を見て、改めてパパは偉大なプロレスラーなんだっていうのを、わかってくれたと思う。また、それが大谷さんのエネルギーになるんじゃないかな」と笑顔を見せた。
神尊社長は今後も大谷の来場を待ち望み「今日は大谷にとっても我々にとっても1歩前進することができた。大谷も今日を経験したことで、また現場に来たがると思うので、また後楽園とかにも現れるようなことがあればいいなと思ってます」と語った。