ヤクルトが5日のDeNA戦(神宮)に10―9で逆転サヨナラ勝ち。両軍合わせて29安打、11本塁打が飛び出す大乱戦を制した。7回時点では5点ビハインドながら8回から怒涛の追い上げを見せ、劇的サヨナラ2ランで締めくくったのはプロ4年目の長岡秀樹内野手(21)だ。

 8―9の9回、相手守護神・山崎に対し、二死からオスナが左前打で出塁すると、続く長岡が3球目のスプリットを右翼席へ。チームを救う今季1号アーチに神宮球場は大歓声に揺れた。

 この日は相性のいい相手先発・今永から2安打し、この2ランを含めると3安打だったが「最近調子が上がっていないので、基本に返ってセンターに打とうと。それがいい方向になった」と打席での意識を明かした。高津監督はそんな若武者に「最後よく打ったのは間違いないです。狙い球を絞って、強く、遠くに打てるのが彼の持ち味」と評価した。

 昨季から遊撃のレギュラーに定着した長岡は全139試合に出場。ブレークを果たし、ゴールデン・グラブ賞に輝くなどチームに欠かせない存在となった。今季もその守備力で指揮官の信頼を得ると、ここまで全試合先発出場が続いている。

 それでも打撃での活躍も目指す長岡だが、この日の試合前時点で打率は1割6分7厘。相手から徹底研究される2年目に「たまに打つぞって時にかわされたり、裏をかかれることがあるが、それが実力。必死でやるだけ」と躍進を誓っていた。

 昨季の終盤には長いシーズンを戦い抜くため栄養学などを勉強。春季キャンプでは青木から体づくりの指導を受けた。そんな努力を結果とし、自信づけたサヨナラ弾に「これを機に守って打って、チーム一丸で勝っていけたら」と力を込めた。まだまだ若い21歳の、攻守にわたる成長は続く。