阪神は2日の中日戦(甲子園)に1―3で敗れ2連敗。先発・青柳が初回に打者一巡の猛攻を浴びて3点を失うと、打線も反発力を欠き、僅差のゲームを落とした。

 それでも、球場につめかけた4万2578人の大観衆へ「最後まで何が起こるかわからない」接戦を届けることができたのは、岡田監督が昨秋の就任以降から標榜していた〝守りの野球〟が実践できているからだ。

 この日も光ったのは指揮官の意向を受け、今季から二塁へコンバートされた中野拓夢内野手の好守。5回に先頭打者・大島のボテボテの当たりを前進しながら素手でつかみ、間一髪の一塁送球でアウト。次打者・アルモンテの二遊間へ飛んだ鋭い打球も、ダイビングキャッチで好捕して二ゴロに。ファインプレーの連発で虎党たちを大いに沸かせた。

 試合後の指揮官も中野の好守について問われると「なあ、そらもうずっとやん。開幕からな」と高く評価。2回以降の8イニングを無失点で抑えたことについても「守りの0点やで」と手応えを口にした。「そら負ける時もあるよ。ずっとゲームをやっていくわけやからな。ゲームをつくって相手より1点でもとれなかったら負けるしな。そういうことやんか、この長いシーズンは」(岡田監督)。

 昨季、リーグ最多の失策数を記録した中野の今季エラー数はいまだに0。同じく無失策を維持する遊撃・木浪とのコンビネーションも日に日に深化しつつある。手堅い〝守りの野球〟が実践できている限り、ペナントレース最終盤まで〝アレ〟争いに絡み続けることができるはずだ。