再浮上のキーワードは〝プロ初〟か!? 3年ぶりのV奪回を目指す巨人は3、4月を11勝14敗と11年ぶりの負け越しで終えた。それでも直近3カード連続で負け越しなしと状態は上向き。ここからさらに上位を狙うには「第2ロケット」への点火が不可欠で、チーム内からは若手の勢いを積極的に利用すべきとの意見が上がっている。

 今季の巨人はエース菅野の開幕直前の離脱に始まり、坂本の不調、丸の負傷と主力のマイナス要因が立て続けに起こり、一時は借金6と苦境に立たされた。だが、主力の代わりに起用された若手が発奮。4月30日までに借金3と押し戻した。その起爆剤となった一人が3年目の秋広優人内野手(20)だ。

 プロ初スタメンとなった4月22日のヤクルト戦(神宮)で第1打席にプロ初安打、初打点をマークし、29日の広島戦(東京ドーム)でプロ初本塁打。〝愛弟子〟の奮起に刺激を受けた中田翔が9回に6号逆転サヨナラ2ランを放った。2メートルの長身を誇る背番号55は7戦で打率4割2分1厘、1本塁打、4打点と猛アピールを続けている。

 投手では5年目・横川凱(22)が23日のヤクルト戦(神宮)でプロ初勝利を挙げると、28日の広島戦(東京ドーム)に2番手で好投して2勝目をゲット。救援陣では勝ちパターンに5年目・直江とドラフト3位新人・田中千晴(22)が控える。

 チーム関係者は「低迷から浮上するには爆発的なチームの盛り上がりが必要。若手にプロ初本塁打や初勝利が出ればベンチは一気にお祭りムードになる」と通常の勝利に加え「プラスアルファ」の必要性を指摘する。二軍スタッフも「若手の一軍での活躍は相乗効果が大きい。首脳陣も『この選手ができるなら、あの選手でもできるのでは』と二軍の選手がより上に行きやすくなる。一軍で使うことで急成長する選手も多い。これが続いていけばチームの世代交代は活性化する」とうなずく。

 ヤングGにはまだまだ〝プロ初〟の予備軍がそろっている。投手では田中千がプロ初勝利と初セーブ、2年目・代木は初勝利、初ホールド、初セーブの可能性があり、野手では3年目・中山の初本塁打、4年目・山瀬の初本塁打、初打点、ドラフト4位ルーキー・門脇の初本塁打を控える。二軍の野手に目を向けても2年目・岡田、30日に二軍で1号3ランを放ったドラ1新人・浅野、ドラ2・萩尾らが一軍昇格とプロ1号を虎視眈々と狙っている。

 プロ野球最多の8投手がプロ初勝利を挙げた昨季は4位に終わったが、6投手のプロ初勝利に沸いた3、4月は20勝11敗で堂々の首位だった。勝ち切るための戦力が整うまで、まずは「プロ初ラッシュ」で勢いをつけたいところだ。