19年目のベテラン右腕が立浪竜に明るい風を吹かせている。中日の涌井秀章投手(36)が26日の広島戦(マツダ)に先発し、7回まで105球を投げ、5安打3失点と力投。今季4度目の登板でようやく移籍後初勝利をつかんだ。

 楽天からトレード移籍し、開幕から好投を続けながらも、ここまで打線が3試合で1得点と援護に恵まれず、0勝3敗。この日は打線が3回に2点を先制し、直後に同点に追いつかれたが、4回に相手の捕逸で勝ち越すと、5回にも1点を援護してもらった。

 西武、ロッテ、楽天に続き4球団目の白星はプロ野球史上33人目で2019年の寺原(ヤクルト)以来。通算155勝をマークし、ヒーローとなった涌井は「まずはひと安心ですね。先制してもらって中押し、ダメ押しをしてもらったので非常に楽しく投げられました」と喜んだ。

 そんな涌井のSNSでのつぶやきがチーム内外で話題となっている。特に11万人以上のフォローを持つツイッターで竜ナインとの食事会やロッカールーム内、遠征移動中、ランチメニューなどの様子を投稿。これに竜党の間では「ドラゴンズになくてはならない存在」「いつもいろいろな情報、写真ありがとうございます」「又吉広報ならぬ涌井広報ですね」などと感謝する声が絶えない。

 チーム関係者も「選手やチーム内のことを投稿していた(ソフトバンクにFA移籍の)又吉がいなくなってしまったけど、涌井が来ていろいろとチームのことを発信してくれるのはありがたい。福谷も(SNSの)『note』で登板後の振り返りを投稿しているが、それを涌井はツイッターで紹介したりしてお互いに絡んでいる。涌井の発信力のおかげでウチが結構、明るいチームに思われるのはいいこと」と指摘する。

 涌井は「ひとまずドラゴンズで1勝することができました。またこれから勝てるように頑張っていきたい」と腕をぶすが、今後も〝広報〟としての仕事ぶりも期待されている。