新日本プロレスの〝荒武者〟後藤洋央紀が22日の三重・津大会で行われたデビュー20周年記念試合を勝利で飾った。

 2003年7月にデビューし、今年20周年を迎えた後藤はこの日、地元・三重でのメモリアル大会に出陣した。YOSHI―HASHI、YOHと組み「ハウス・オブ・トーチャー」のEVIL、高橋裕二郎、SHO組と対戦。親の顔よりも見た記念試合らしからぬカードを問題視するEVILからは、一方的に「負けたら引退」の条件追加を要求されるなど、かなり理不尽な状況に追い込まれた。

 YOSHI―HASHI、YOHとの合体式消灯をEVILに決めた後藤だったが、SHOが場外からレフェリーの足を引っ張ってカウントを妨害。手段を選ばぬ拷問の館のラフファイトで、試合の主導権を奪い返されてしまう。

 それでも後藤がEVILにスリーパーホールドからのPKを決めると、YOHが場外の裕二郎にプランチャを発射して敵軍を分断。SHOを孤立させることに成功する。トーチャーツールも急所攻撃も防ぎきると、最後は牛殺しからの昇天・改で3カウントを奪ってみせた。

 試合後のリング上ではまさかのサプライズが待っていた。三重県立桑名工業高等学校の同級生で、急性硬膜下血腫から復活を遂げた柴田勝頼が登場。祝福メッセージとともに「またいつかどこかのタイミングで、リングの上で向かい合えることを楽しみにしています」と呼びかけられた。

我が子たちからの祝福も受けた後藤洋央紀
我が子たちからの祝福も受けた後藤洋央紀

 さらに柴田の後には長女、長男、次女と3人の子どもたちがリングイン。「いつもプロレス頑張ってくれてありがとう。これからも頑張ってね」と手紙で感謝を伝えられた後藤は、感極まった表情を浮かべた。

 仲間と家族、そしてファンからの祝福を受け、一生忘れられない大会となった。後藤は「いろんなサプライズにやられましたね…本当に俺にとってプレミアムな20周年記念大会になっちゃいましたよ」と感慨深げ。

 柴田の熱いメッセージにも「またいつかリング上で向かい合う…次はコスチュームで向かい合う時が来るか、そういう希望を持って、明日から40周年に向けて、家族とともにね。また明日からやっていきたいと思います」と応えた。

 さらに「俺の体を突き動かしているのは、40歳超えてからはやっぱり子どもたちの力。ひと言ひと言が試合に生かされるというか」と、改めて家族にも感謝。

「俺はリング上から送ることが子どもへのメッセージだと思っているので。決して勝つことがすべてじゃなくてね。勝たなくていい。ただ負けるなって。人は生きてる限り、負けじゃないんだぞって、俺の背中を見て思ってくれたらうれしいです。また明日から全開でいきます」と誓っていた。