新日本プロレスの〝キング・オブ・ダークネス〟EVILが、荒武者・後藤洋央紀(43)に理不尽要求だ。6人タッグマッチで激突する後藤のデビュー20周年記念大会(22日、三重・津市産業・スポーツセンターサオリーナ)は、著しく話題性に欠けると断罪。これを解消するべく、「負けたら即引退」の条件追加を迫った。

 うららかな春の昼下がり、けたたましく鳴った本紙記者のスマホの画面には「EVIL」の邪悪な文字が…。電話を取ると「今日は真面目な話がある。レスラーの価値って、そいつの記念試合に表れると思わないか?」と、おもむろに言い出した。どうやら節目の大会を目前に控える後藤に思うところがあるようだ。

「後藤洋央紀デビュー20周年記念試合」と銘打たれた同大会のメインでEVILは高橋裕二郎、SHOと組み、後藤、YOSHI―HASHI、YOH組と対戦する。

 自身も絡んだこのカードについて「この何の特別感もないカードが20年のすべてだというんだから、後藤の価値もたかが知れるというもんだ。そもそもアイツの地元は桑名だろ。まあ、地元の恥だからと会場側が貸してくれなかったんだろうな」と身もふたもないことを言い出した。

 さらに、後藤がYOSHI―HASHIと保持していたIWGPタッグ王座を8日の両国大会で失ったことも糾弾する。「このタイミングでベルトを取られるなんて持ってねえにもほどがあるな。慌てて何とかしようと、ハウス・オブ・トーチャー(HOT)の人気に頼ろうとしたんだろうが…。さすがの俺たちでも無理があるだろ」と斬り捨て、この記念試合に〝特別感〟を生み出すための驚きの演出を提案だ。

「後藤はこの試合で負けたら即引退しろ。そういう条件なら多少は話題になるだろ」と、「後藤洋央紀43歳、HOTに負けたら即引退スペシャル」への変更を強要した。

 確かに話題性は生まれるだろうが、これでは後藤が一方的に背負うリスクがあまりに大きすぎる。地元の記念試合で引退という事態になれば、それこそ前代未聞だ。

 しかし、EVILは「華やかなセレモニーを用意してもらえそうな大会で引退できるなんて、幸せなレスラー人生だったな、後藤! 新日本プロレスワールドの中継もない、地元でもない中途半端な土地でお前をリングから引きずり下ろしてやるからな。よく覚えとけ、と伝えておけ」と最後まで言いたい放題で通話を終えた。

 不条理極まる要求により、荒武者のメモリアル興行に不穏な空気が充満してきた。