新日本プロレスのEVILが、団体創始者の故アントニオ猪木さんを超えたと勝手に宣言した。

 春のトーナメント「NEW JAPAN CUP(NJC)」1回戦(8日、福島)で成田蓮(25)と対戦。ゴング前に奇襲をかけられたが、この日もセコンドのディック東郷が絶妙にアシストした。

 レフェリーの目を引きつけた隙にEVILは成田を場外に連れ出し、Tシャツを使って首を絞め上げる。リングに戻ってもやりたい放題で、成田の首にイスをかけたEVILは、WBC開幕を控えた侍ジャパン・大谷翔平投手(エンゼルス)のようにもう一脚のイスをフルスイング。悪の限りを尽くし追い込んだ。

 NEVER6人タッグ王座を保持し、新チーム「ストロングスタイル」の一員として波に乗る成田もナックルパート、延髄斬り、コブラツイストで応戦してきたが、最後は必殺のEVIL(変型大外刈り)で3カウントを奪った。

 マイクを握ったEVILは「これが本物のストロングスタイルだよ。分かったか、オイ!」と成田に通告するや、「このリングでストロングスタイルを名乗った成田を倒した俺は、アントニオ猪木を超えたってことだ。すなわち、この俺が新日本の顔だ!」と言い放った。

 案の定、会場は大ブーイングに包まれるが、お構いなしだ。「NJCなんてサクっと優勝して、オカダ(カズチカ)の持ってるベルトをぶん取ってやるからな。覚えとけ、コノヤロー!」と、堂々のIWGP世界ヘビー級王座取りを宣言した。

「オカダとあのベルトが一緒にいられるのも、残りわずかだ。この俺が直々に両国で、お前らの〝お別れ会〟をやってやるからな!」。ジェフ・コブとの2回戦(13日、愛媛)に駒を進めたEVILが、2020年大会以来のNJC制覇へ一直線だ。

 なお、1回戦もう1試合は、マーク・デイビスが矢野通に勝利した。