巨人が4日のDeNA戦(横浜)に9―0で圧勝し3連勝。今季初先発となった侍右腕・戸郷翔征(23)が6回無失点と好投し、今季初勝利を挙げた。WBCからのチーム合流後、実戦登板なしでの〝ぶっつけ登板〟も苦にせず快投。世界一を達成した大舞台でもその高いポテンシャルを遺憾なく発揮したが、その裏にはともに〝国〟を背負って奮闘する兄の存在があった。
WBC決勝での登板から中12日でのマウンドとなった戸郷だったが、粘り強い投球でDeNA打線を圧倒。三者凡退こそ4回の1イニングだけだったものの、本塁は踏ませない投球で6回3安打無失点と好投。打っては開幕3連戦で9タコだった新助っ人のブリンソンが、来日初安打を含む5打数5安打1本塁打6打点の大暴れを見せ、この日が誕生日だった戸郷のバースデー勝利に花を添えた。
戸郷は「自分(の投球)で(誕生日を)祝えたので一番良かった。みんなから祝ってもらえて本当にうれしかった」と笑顔を見せれば、原監督も「まあ、任せましたから。自分の中ではちゃんと調整してくれたと思います」とコンディション管理を称えた。
そんな戸郷は侍ジャパンのメンバーとして、WBCでの世界一達成に大きく貢献。「第2先発」として決勝・米国戦を含む2試合に投げ、5回1失点と存在感を発揮した。
日の丸を背負い「戸郷」の名を世界中にとどろかせたが、日本のために奮闘している「戸郷」は「翔征」だけではなかった。試合前には毎回電話をするほど仲がいいという2歳上の兄・悠大さんは自衛隊員として活躍中。舞台は違えど、兄弟そろって日の丸を背負っていたのだ。
2月に地元・宮崎で行われた春季キャンプにも応援に訪れた悠大さん。弟とうり二つな顔立ちからすれ違う選手たちに「え、お兄ちゃん?」「顔まったく同じやん!」「写真撮っていいですか?」と驚かれるなど一躍チームの人気者となっていたが、意外な経歴から弟と大投手をつなげるパイプラインにもなっていた。
「実は山本由伸選手(オリックス)と同級生で…。『お兄ちゃんのおかげで由伸さんと連絡交換できた!』と感謝されました(笑い)」(悠大さん)
WBCを前に、兄のツテで球界を代表する同郷の先輩右腕とつながることができた戸郷。勤務の都合上、宮崎を離れることはできずWBCの観戦はかなわなかった悠大さんだが、遠く離れた宮崎の地から弟・翔征の活躍を誰よりも願い、力強くサポートしていたのだった。












