日本ハムの新庄剛志監督(51)が、30日に幕を開ける今シーズンに向け早くも怪気炎を上げている。

 29日、今季から本拠地となる新球場「エスコンフィールド北海道」で開幕戦に向けての心境を問われると指揮官は開口一番「去年とは全然違う」とニヤリ。「この若い選手たちが(今季)どれだけ活躍してくれるか。この世界一の球場で新時代をどう作っていってくれるかっていう楽しみがすごすぎてね。早く明日のゲームを迎えたい」と満面の笑みを浮かべながら自信をのぞかせた。

 そのうえで当面の目標を「開幕20試合」とし、「精神的にはきつい20試合だと思いますけど、この20試合を乗り越えたら勢いに乗っていくチームなので。そういう期待を皆さんしておいてください。必ずやります」と開幕ダッシュに向けて並々ならぬ意欲を燃やした。

 昨季はリーグぶっちぎりの最下位に加え、オフにはチームで最も信頼の置ける打者だった近藤がソフトバンクに移籍。この影響で今季の戦力ダウンは否めず、昨今にテレビや新聞等で報じられるパ・リーグの順位予想でも日本ハムは軒並み最下位またはBクラスばかり。にも関わらず新庄監督が強気の姿勢でいられる背景にはチームの底上げに自信を深めているからに他ならない。

 昨季は開幕前から「優勝は目指さない」と宣言。年間を通し勝敗度外視で選手に成長を促した。おかげで開幕10試合は1勝9敗と散々。開幕ダッシュに失敗したチームは結局シーズン最後まで最下位から脱出することはできなかった。だが、今季は春季キャンプから「勝ち癖を付ける」と勝利にこだわり、オープン戦も18試合11勝6敗1分でリーグ2位。チームの武器である足を絡めた攻撃も板に付き始め、プロ6年目を迎える清宮が〝オープン戦本塁打王〟に輝くなど期待の若手も着実に本格化の兆しを見せる。こうした成長の証しが垣間見えているからこそ指揮官の心中にも期待がみなぎるのだろう。

 この日練習後には自ら新球場を歩き回り施設を視察。途中には開幕戦に向け準備を進めるグッズショップに〝アポなし訪問〟し「給料から天引きで」と自身の背番号が入ったパーカ等を爆買いするなど〝新庄ワールド〟も全開だっただけに…。

 下馬評は相変わらず低いが「意外性」が持ち味の指揮官のこと。今季は本当にリーグ台風の目になるのかもしれない。