フィギュアスケートの世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)で初優勝を飾ったペアの〝りくりゅう〟こと三浦璃来(21)、木原龍一(30=ともに木下グループ)組には、大きな転機となった試合があった。
昨季は北京五輪団体で銅メダル、世界選手権でも銀メダルを奪取。今季もグランプリ(GP)シリーズで2連勝を飾るなど、前半から好調を維持した一方で、優勝候補として迎えた昨年12月のGPファイナルはミスが目立った。木原は「僕のせいでいい点数を出せないのではという気持ちになった。申し訳ない気持ちになった」。想像以上のプレッシャーから思うような演技ができなかった。それでも、フタを開けてみれば、ショートプログラム(SP)、フリーともにトップの点数を記録。見事頂点に立った。
2月の四大陸選手権を制したこともあり、世界選手権は同一シーズンでの主要大会全制覇「年間グランドスラム」がかかった一戦。しかし〝りくりゅう〟は冷静だった。木原は「GPファイナルの方が勝たないといけないというプレッシャーを感じていた。(世界選手権より)GPファイナルの方が精神的にキツいと感じた」。SP(22日)、フリー(23日)とともに安定した演技を見せ、初めて世界のテッペンに上り詰めた。
25日の取材では、三浦が「海鮮や麺類などを食べた」と明かすように、栄養バランスを気にせずに食べたいものを食べて気分転換を図った。リンク内外でも常に一緒の〝りくりゅう〟。取材エリアを後にした木原をすぐさま三浦が追いかける姿は、仲睦まじい光景だった。












