第95回記念選抜高校野球大会の第4日第3試合で21日、慶応(神奈川)は延長10回のタイブレークの末、昨夏覇者の仙台育英(宮城)に敗れた。

 PL学園時代に甲子園で史上最多の計13本塁打を放ち、西武、巨人、オリックスで活躍した清原和博氏(55)の次男・勝児内野手(2年)は慶応の「5番・三塁」で先発出場し、5打数1安打をマークした。

 観戦に訪れた清原氏は代表取材に応じ、以下は試合前、試合後の主な一問一答。

【試合前】

 ――甲子園に到着して思うことは

 清原氏 人生でこれほど、ドキドキというか胸が苦しいと思うことはなかったというか…そんな気持ちになっています。

 ――自身が選手として立った時とは違う

 清原氏 全く違いますね。

 ――どんな違いが

 清原氏 もう…比較にならないですね。

 ――緊張している

 清原氏 そうですね。

 ――自身が活躍した甲子園に息子の勝児選手が立つことについては

 清原氏 いや本当にね。息子にとっても夢の甲子園の舞台でプレーすること、そしてそれを僕が…。本当に、そういうことを思うとね、感極まってきますよね。自分がプレーした甲子園で息子がプレーするというのは。

 ――試合で勝児選手に期待したいことは

 清原氏 とにかく悔いのないプレーをしてもらって。自分自身も甲子園でホームランを打った記憶もありますし、逆に悔しい経験もしましたから。とにかくこの素晴らしい甲子園で、これからの人生で、今日という日は忘れられない日になると思う。伸び伸びとプレーしてほしいなと思いますね。緊張するのは僕だけでいい。

 ――勝児選手のプレースタイルを見て、自身と似ているところ、異なるところは

 清原氏 (似ているのは)やはりボールに向かっていく姿勢。僕にないところは、慶応高校のチームカラーであるエンジョイベースボール。そういうところはやっぱり、自分たちの時代とはかなり違うかなと思います。

 ――秋の大会も応援に来ていた。どのような思いで試合を見た

 清原氏 勝てばセンバツのチャンスがあるというときは、本当にドキドキしましたよね。自分たちPL(学園)は甲子園に出て勝つことが使命付けられていましたので。慶応高校は神奈川県の強豪がひしめく中でそういうチャンスがなかなかなかったと思うので、それで息子の代が甲子園に出られるチャンスがあると思うと緊張しましたけど、やっぱり今日の方が、緊張感がありますよね。

 ――長らく選手として注目される立場だったが、今は父親として子どもの野球を見る立場。変化は

 清原氏 正直心配ですよね。あの…、父親として伸び伸びとプレーしてもらいたなという一心ですよね。

 ――息子さん2人はどんな存在か

 清原氏 やっぱり宝。宝というか、僕は2人の息子がいてくれたおかげで今生きていられると思うし、息子の存在が今、勇気と希望を与えてくれていると思います。

【試合後】

 ――試合を終えて

 清原氏 感動しかない。両チームの戦いに感動しました。

 ――スタンドから勝児選手にものすごい声援が送られた

 清原氏 すごい、ファンの皆さんの声援は息子に届いたと思います。ありがたかったです。

 ――勝児選手が第1打席に安打した

 清原氏 もう一生の宝になりますね。本人にもそうだと思うんですけど、甲子園でああやってヒットを打ったことはいい思い出になったと思います。

 ――タイブレークではチャンスで三振に倒れた

 清原氏 やっぱりああやって最後振りましたからね。ナイススイングですよ。