阪神は19日のヤクルト戦(神宮)に0―3で敗れオープン戦の連勝は4でストップ。ヤクルト先発のドラフト1位ルーキー・吉村を前に5回3安打無失点と打線が沈黙すると、その後も再三の得点機を生かせず、シャットアウト負けを食らった。試合後の岡田彰布監督(65)も「アレ(吉村)ええなあ。腕の振りが小さくて早い」と〝若いツバメ〟を素直に称賛した。

 初回無死二塁のチャンスをボーンヘッド気味の併殺で潰すと、その後は一気に相手右腕の術中にハマり、4番・大山から9番・小幡まで6者連続で三振を奪われた。岡田監督は「(ボールの)出どころが見づらいな。バッター目線で見るとタイミングが取りづらいんやろな」と吉村のこの日の快投に脱帽しつつも「走者が出たらおかしくなるやろ。塁に出えと(選手には)言ってたんや。セット(ポジション)になったらそうでもないとみてたからな」とシーズンで再戦する際の攻略の糸口を早くも探っている様子だった。