全日本プロレスの諏訪間幸平専務(46)が、19日のノア横浜武道館大会に極悪暴走男を送り込むと表明した。

 保護司としての活動などが評価され、13日に横浜刑務所から感謝状を贈られた諏訪間専務は、21日の全日本・大田区総合体育館大会で世界タッグ王座に挑戦する拳王を「全日本プロレスのビジネスを考えてくれている一流の選手」と称賛。

 すると翌日のノア横浜大会では拳王が「保護司の活動をしているみたいだな。素晴らしい」と諏訪間専務を褒めたたえつつ、「その人望を使って、俺たちも潤わせてくれ。横浜武道館、諏訪間幸平専務の席は取ってます」と同大会への来場を要請。妙なところで2人の〝キャッチボール〟が行われた。

 これに対し諏訪間専務は15日、「やっぱり拳王くんは人格者だ。すぐに返答をくれるなんて、本当に仕事が早い。さすが一流のビジネスマン。全日本プロレスとしては、末永く拳王くんとビジネスを続けていきたいね」と語った。

 ただし来場要請については「大変ありがたい話だけど、その日は専務として出張の仕事が入っていて…。本当に申し訳ない」と丁重にお断りした。

 その上で「代理で弊社に所属する赤い髪の諏訪魔という男を行かせるので、よろしくお願いします。多少素行が悪いのが難点なんだけど、ノアさんと拳王くんに迷惑をかけないように言い聞かせるので」とメッセージを送った。

 横浜決戦で拳王は、征矢学とのコンビでGHCタッグ王者のマサ北宮&稲葉大樹に挑戦する。同会場に極悪軍団「ブードゥー・マーダーズ」所属の暴走男が現れれば…。和やかなムードから一転、不穏な空気が漂ってきた。