やはり千両役者だった。第5回WBCは12日、東京ドームで1次ラウンドB組の2試合が行われ、侍ジャパンの大谷翔平投手(28=エンゼルス)が自身の大会1号となる値千金の先制3ランを放つなど、2打数1安打4打点の活躍を見せ、日本はオーストラリアに7―1と完勝。チームをB組1位での準々決勝進出に導いた。
「3番・DH」で先発出場した大谷は初回無死一、二塁の第1打席、相手先発の左腕シェリフの2球目、カーブを一閃。打球は天井スレスレの大きな放物線を描き、右翼席上部の自身の看板広告に直撃する特大3ランとなった。
満員の東京ドームの大観衆は興奮のるつぼと化し、総立ちとなった。大谷の看板弾で盛り上がった侍打線はそこから火がつき、その後も得点を着実に重ねた。
お立ち台に上がった大谷はヒーローインビューで「貴重な先制点だった。早く1本打ちたいなと思っていましたけど、いい本塁打だったと思います。良い角度で上がってくれたので、入ってくれという感じで見てました。引っ張った打球はあんまり上がっていなかったので、久々にいい打球を打てて、いい景色だったなと思います」と振り返った。
記念すべきWBC1号弾となり「子供のころからずっと夢に見ていましたし、本当に早く、打ちたいなと思っていた。何とか1本打てて、また次の試合以降も打てるように頑張りたい」と興奮気味に語った。
これで1次ラウンドは4試合で驚異の打率5割、8打点と侍打線を力強くけん引。1番・ヌートバー(カージナルス)、2番・近藤(ソフトバンク)についても「ほとんどの確率で走者がいる場面で回してもらえているので、自分の仕事としてはかえすことを意識して打席に立っている。楽しく打席に立っていますし、本当にいい打席が続いているので、明日以降もまた調整をしっかりして次の試合に臨みたい」と語った。
開幕時に東京ドームの観衆について「まだまだ足りないので、もっともっと大きい声援で」とファンに要望していたが、この日の声援については「まあまあでした。ハハハ」とちゃめっ気たっぷりにまだまだ〝物足りなさ〟をアピール。それでも準々決勝に向け「少しオフを挟みますけど、まだまだ気合を入れて優勝を目指して頑張りますので、応援よろしくお願いします」と訴えると、ドーム内は大歓声に包まれた。












