陸上の名古屋ウィメンズマラソン(バンテリンドーム発着)が12日に行われ、東京五輪代表の前田穂南(天満屋)が意地の走りを見せた。
東京五輪後はケガなどに苦しみ、一時は引退も考えた。所属先の武富豊監督が「前を向かせるまでにいろんなことがありすぎて、乗り切ることが精いっぱいだった」と明かすように、何度も壁にぶつかってきた。しかし、前田は負けなかった。パリ五輪に出場するべく、代表選考会となるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC=10月15日)の出場権獲得を目標に、この日のレースに臨んだ。
序盤から日本人の先頭集団を走るも、25キロ以降は鈴木亜由子(日本郵政グループ)にリードを許す展開となった。それでも「自分のペースで押していくこと、MGCの資格を取ることに集中して走った」とリズムを守り抜いた。日本人トップは鈴木に譲ったが、日本人2位の2時間22分32秒をマーク。自己ベストでMGC切符を勝ち取った。
東京五輪以来となるフルマラソンで、きっちり目標をクリアした。復調の兆しが見えたレース運びに「次のステップアップとして継続してトレーニングしていきたい。久々のマラソンで少し不安な部分もあったが、今回しっかり走れたのは自信になったので、MGCに向けて頑張りたい」と収穫を口にした。
MGCまでは残り7か月あまり。「自分の体調がよかったら走れることがわかった。ポイント練習やジョグでのメリハリをつけて、体調面でもコントロールしていきたい」。2大会連続の五輪出場へ、ようやくスタートラインに立った。












