陸上の東京マラソン(5日、東京都庁前発―東京駅前着)が行われ、2時間5分51秒で日本人男子トップの7位でゴールした山下一貴(25=三菱重工)に対し、恩師も高評価を下した。

 今季の大学駅伝で3冠を達成した駒大出身の山下は、序盤から先頭集団でレースを展開。外国人選手が飛び出した後は、大迫傑(ナイキ)との競り合いを制した。「単純にうれしい。ここまで(タイムが)出ると思っていなかった」と声を弾ませた。

 この日は駒大時代の恩師・大八木弘明監督がレースを観戦。4月から新監督に就任する藤田敦史コーチの自己ベスト2時間6分51秒を上回る記録に「藤田の記録を破ってくれてよかった」と笑みを浮かべつつ「(大学時代から)しっかり練習をできた子だった。『将来はマラソンだ』と本人にも言っていたので、こういう結果になってくれてうれしい」と褒めたたえた。

 大学時代は練習はもちろん、食事面でも際立っていた。「とにかく食べる。ものすごく食欲旺盛」と大八木監督。箱根駅伝では2年時から3年連続で2区を走っており「将来のことを考えて、プレッシャーにも強くなってほしいし、マラソンで成功してほしかった。いい経験をさせたかなと自分では思っている」と冗談交じりで当時を回想した。

 地道な努力が生み出した好タイム。大迫も「本当に彼は強い」と絶賛するニューヒーローを今後に注目だ。