陸上の東京マラソン(5日、東京都庁前発―東京駅前着)が行われ、女子で東京五輪マラソン8位入賞の一山麻緒(25=資生堂)にとっては、悔しさの残るレースとなってしまった。
3日の会見で涙ながらに肋骨の疲労骨折を明かすなど、決して万全とは言えない中での一戦だった。序盤こそ果敢に攻めるも、10キロ地点で失速。その後もペースを上げることができず、2時間31分52秒で14位に沈んだ。レース後には「本当に早い段階から離された。長い42・195キロになってしまった」と声をつまらせつつも「本当に走りきれたのは応援してくれたみなさんのおかげ。足を止めずに走ることができた」と感謝の言葉を口にした。
主催社による事前取材などを断るなど、満身創痍の状態だった。欠場も頭をよぎったというが「やっぱりこの東京マラソンで『応援に行くからね』という方たちがたくさんいたので、走らないという決断をすることができなかった」。周囲への思いを胸に、最後まで戦い抜いた。
すでに2024年パリ五輪代表選考会となるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC=10月15日)の出場権は獲得済み。「今日走りながら『MGCで絶対に優勝してパリ五輪を決めたい』と思っていた。その気持ちを持ちながら走っていた」。涙は成長のための薬。流した分だけ強くなる。












