世界最大のプロレス団体「WWE」(米国)は、元世界王者のレイ・ミステリオ(48)が名誉殿堂「ホール・オブ・フェイム」入りを果たしたと発表した。2023年の殿堂入り第1号となる。
カリフォルニア州サンディエゴ出身の覆面レスラーは、1989年に14歳でプロレスデビュー。メキシコマットや米ECW、米WCW、日本のWARなどで活躍した。02年にWWEと契約。06年の「ロイヤル・ランブル」で優勝し、同年の祭典「レッスルマニア」で初めて世界ヘビー級王座を獲得した。ルチャ・リブレの名手は168センチ、79キロの小柄な体を駆使し、世界王座を2度、WWE王座を1度巻き、世界中のファンを魅了してきた。
今週のスマックダウン(ペンシルベニア州ピッツバーグ)では、殿堂入りを受けてミステリオがリングに上がった。だが反旗を翻した息子、ドミニク・ミステリオらの闇落ち軍「ザ・ジャッジメント・デイ(JD)」が登場。ドミ二クは「アンタの息子だってことを恥じている」などと、父をののしり始めた。
ここでミステリオを味方するユニット「レガード・エル・ファンタズマ」が現れ、JDとの6人タッグマッチに突入。最後は、ドミニクが場外にいた父レイにスライディングキックを食らわせてから、クルス・デルトロを丸め込んで3カウントを奪った。
ドミニクは父をリングに上げて1対1になると、「WWEがアンタを殿堂入りさせた理由がわからない」などと侮辱。親子と親しかった故エディ・ゲレロさんの名前を出して「俺はエディの息子になるべきだった」と痛烈なひと言を放った。かつてドミニクの親権をめぐりエディさんと対立したことがある父はショックを隠せなかったが、「お前とは戦わない」と挑発には乗らない。息子から突き飛ばされても、決して手は出さない姿勢を貫いた。
バックステージのインタビューでも「今、息子のことで大変、つらい思いをしている状況なので、何も言いたくない」と苦渋の表情。殿堂入りにも「WWEスーパースターの多くが殿堂入りを夢見ている。信じられない瞬間だ。ありがたいことに、俺は今、その場所にいる」と喜びを語りつつ「すごいスリルを感じると同時に、複雑な気持ち」と表情は曇ったままだった。












