親子の相克はどこまで続くのか。WWEで元世界王者のレイ・ミステリオとその息子、ドミニク・ミステリオの不和が深刻になっている。

 発端はドミニクの〝闇落ち〟だ。2021年5月にはスマックダウン(SD)タッグ王座を獲得するなど親子タッグで活躍してきたが、昨年9月にドミニクが父を裏切って闇落ち軍「ザ・ジャッジメント・デイ」に加入。「マミー」と呼ぶリア・リプリーに〝洗脳〟され、極悪ユニットのメンバーとして暴れまわっている。だが、父はどんなに無法を働いても、愛息に手を出すことだけは避けてきた。

 今週のSD(インディアナ州エバンズビル)では、父レイがカリオン・クロスと一騎打ち。ロープを使った回転キック「619」からトぺ・スイシーダを放って先制すると、コーナー上段からハリケーンラナを見舞って攻め立てた。さらに再度の619を狙うが、ここで何とドミニクが乱入。ロープ際で回転した父をキャッチして、場外に叩きつけた。

 不肖の息子は「さあ、殴れよ!」と父を挑発。困惑したレイはそのまま不用意にリングに上がると、クロスの強烈なエルボーを浴びてダウン。続けてクロスジャケット(変型スリーパーホールド)に捕らえられ失神してしまい、まさかの逆転負けを喫した。

 試合後にリングに上がったドミニクは「立てよ、さあ、殴れ! 男らしくやれよ」とまたしても父を挑発し、何度も突き飛ばした。「さあ、殴れ。殴るのか? 俺を殴るの?」と父を激しくたきつけたが、レイは息子と胸を合わせてパンチの構えを見せるだけで、どうしてもドミニクを殴れない。

「お前は俺の息子だ…」とつぶやくと、ロープを蹴り飛ばしてそのまま花道を引き揚げていった。ドミニクは「わかるだろ、あれが俺の親父なんだ」と父を指さしてさげすんだ。

 プロレスの祭典「レッスルマニア39」(4月1、2日、カリフォルニア州イングルウッド)が近づく中、ミステリオ親子の関係は泥沼化の一途。一体どうなるのか…。