悩める侍の4番・村上宗隆内野手(23=ヤクルト)が大谷翔平投手(28=エンゼルス)の〝ダミー・セレブレーション〟に感謝だ。
WBC1次ラウンドB組の3試合目、11日のチェコ戦の8回第5打席で村上にようやく初ヒットが生まれた。実に今大会15打席目での快音だった。
村上は試合後「素直にうれしいです。そろそろ打ちたいなと思っていた。やっと今日打てたので、また明日から波に乗ってボクも打線としての役割を果たせるように頑張りたい」と安堵の表情を浮かべた。
その上で「ここまで長く打てずにいろいろと言われたり、周りの期待もすごくあった中での打席もなかなかない。いろんな方に喜んでもらえて、周りの方も少しはホッとしたと思いますし、ボク自身もホッとした。また明日から頑張りたいと思います」と続けた。
初安打の直後にはベンチで大谷が村上にとってのWBC初安打となった〝記念球〟を手渡し、背後から23歳三冠王を抱き締め祝福する姿が見られたが…。
村上はこれに「あれは本物じゃなくダミーだったんですけど、そういう感じで『ナイスヒット!』という感じでした」と告白。とっさの機転を利かせた大谷の〝ダミー・セレブレーション〟に感謝の思いを語った。
この3試合、14打席の中で打てない時間にも大谷からは「進塁打だったり、犠牲フライだったりに『ナイス』だったり『そういうの大事だよ』と声掛けをしてもらいました」という。
また、村上は無安打が続き、周囲から気を使われていた時間を「すごく嫌でしたね。なかなかチーム(ヤクルト)でも味わうことがなかったですし、逆に『打てよ』とか言葉を掛けられた方が楽になれた部分があったと思う」と振り返りながら「これはボクにしかできない経験だと思いますし、プラスにとらえて明日からまた頑張りたい」と結んだ。
「本当にこれからが勝負なので、打てなかったことは反省して、前を見てしっかり結果を残して、とにかくチームが勝てるように。打てなくてもチームプレーだとか走塁の意識、次の打者につなぐ意識だったり、貢献していきたい」という若き侍の4番バッター。周囲の先輩方のアシストにも頼りながら目の前の壁を乗り越えようとしていた。












