第5回WBC1次ラウンドB組の日本は10日に韓国戦(東京ドーム)に臨んだ。侍ジャパン先発のダルビッシュ有投手(36=パドレス)は2回までパーフェクトに抑えたものの、3回に先制2ランを被弾。味方の失策も絡んで追加点を許すなど3イニングで48球を投げて3安打、1奪三振で3失点(自責2点)と不本意な結果に終わった。本紙評論家の伊勢孝夫氏は「さすがのダルでも帰国後の調整が難しかったのでは」と分析。次回登板での復調に期待を寄せた。
【新IDアナライザー・伊勢孝夫】先発のダルビッシュには酷なスケジュールだったのかもしれない。2月の宮崎合宿から合流してグラウンド内外でチームの結束に貢献したが、いかんせん実戦から遠ざかりすぎていた。
メジャーリーガーは決まりで壮行試合での登板ができなかったため、まともに打者相手に投げたのは、2日の中日との合同練習ぐらい。出場可能だった6、7日の阪神、オリックスとの強化試合は、日程の関係から投げるわけにいかなかった。このクラスの投手でも調整は難しかったはずだ。コンビを組んだ中村(ヤクルト)の配球もあったのだろうが、スライダーに頼り過ぎていた点も気になった。
それでも状態が悪かったとは思わない。2回まではいいボールを投げていたし、あの大谷が一目置く投手だけのことはあると、あらためて感心していた。だが、3回無死二塁から梁義智(ヤン・ウィジ)に左翼席へ放り込まれた135キロのスライダーは、信じられないぐらいど真ん中にいった完全なる失投だ。登板間隔が空きすぎたことで、気持ちばかりが高ぶってしまった影響もあったのではないだろうか。
日本が3大会ぶりの優勝を目指す上で、頑張ってもらわなければいけない投手であることに変わりはない。課題も自覚していることだろうし、しっかり調整して次回登板では本来の力を見せつけてくれることだろう。











