WBC日本代表の宇田川優希投手(24=オリックス)がダルビッシュ有投手(36=パドレス)のサポートで順調な調整を見せている。

 投手陣をけん引するダルビッシュは連日ように代表初選出の宇田川、宮城大弥投手(21=オリックス)らを目にかけ、特に大きな体に似合わずおとなしい性格の宇田川には食事会の〝主役〟に抜擢することでチームに溶け込ませた。ブルペンではその剛球を絶賛し、所属先の中嶋聡監督に指摘されていた〝太目残り〟についても「そんなに太っているとは思わない。体重より動くためのアプローチをしないといけない」とフォローして不安を払拭させた。

 1年前まで育成枠だった宇田川を気遣う姿勢にはオリックスの球団関係者も感謝しきりで「本当にありがたい。さすがですね。おとなしい性格なので、やりやすくなっていると思う。少し見た目が大きかったので、監督がオフの過ごし方を心配していただけ。宮城にしてもいい経験をしている」と目を細める。

 宇田川は昨年7月に支配下登録され、そこから頭角を現して侍ジャパンにまで上り詰めたが、シンデレラストーリーの一方で気がかりな点もあるという。「昨年の春ごろは守護神ができるんじゃないかと思うくらい調子がよかったのにフォームを崩して制球が悪くなった。戻るまで時間がかかった。結局、活躍できたのはシーズン後半の数か月だけでしょ。スロースターターのようだし、3月にピークに持っていけるのか…」と関係者からは不安の声も聞かれる。もちろん「大舞台で結果を出し、成長して戻ってきてほしい」のが本心だが、果たして。