WBC日本代表の強化合宿に参加する米大リーグ・パドレスのダルビッシュ有投手(36)が16日、宮崎市内で自主トレを行った。同じく侍ジャパンに選出されている巨人の岡本和、大城、大勢、戸郷と合同練習。メジャーリーガーで唯一の合宿参加となるチーム最年長右腕が、さっそく行動で自覚と責任感を示した。
前日に宮崎入りし、17日から始まる代表合宿に初日から参加する。パドレスが快く送り出したのも、右腕がこれまで築いてきた実績と信頼あってこそ。異例の対応に、侍の精神的支柱として期待されるダルビッシュの偉大さがうかがえた。早期合流に「久しぶりの日本というのもあるし、日本の選手たちとの関係がないので、なるだけ仲良くなりたいというのもある。以前はこっちに住んでいた時期もあったので、恩返しではないけど、そういう思いもある」と意義を語った。
この日ともに汗を流した巨人勢とは前夜に食事を取り、コミュニケーションも図った。戸郷から変化球についての相談を受けると、練習ですぐさまレクチャー。「アドバイスと言うとちょっと上からだと思うんで、お互い意見交換しながら」というダル流のスタンスで、14歳差の若き右腕に技術と知識を惜しみなく伝授した。戸郷が「(詳細は)言えないですけど…」と心苦しそうに口をつぐむ姿に、金言の価値と重みがあった。
日本が連覇を果たした第2回大会(2009年)の胴上げ投手で、誰よりも世界を知る男。投手陣が苦戦を強いられるWBC球についても「みんなが絶対に難しい話。慣れていくしかない。一番大事なのは気にしないこと」と間髪入れずに答える場面もあった。しびれる戦いを前に、ダルビッシュに背中を押される仲間は多いはずだ。目には見えない、数字では表せない「ダルの存在価値」。早期合流のメリットは計り知れない。












