チームの懸案事項解消の切り札となるか? 1番打者が〝不在〟の西武で3年目の若林楽人外野手(24)が切り込み隊長に名乗りを上げている。
ルーキーイヤーの2021年に開幕一軍を射止め、彗星のごとく登場。44試合の出場で20盗塁を決めた。しかし同年5月30日の阪神戦で左ヒザ前十字じん帯を損傷。手術と長く苦しいリハビリを経験した。昨年は5月末に一軍復帰を果たすも出場29試合で3盗塁。打率2割7厘と、かつての輝きは取り戻せなかった。
患部の本格回復が見込まれる術後2年目にあたる今季は勝負の年。オフに米サンディエゴで左ヒザを中心に瞬発系筋力を集中強化し「去年は(左ヒザの)痛みもあってシーズン中にトレーニングを積めなかった。それができているのはだいぶ前に進めている」という。
左ヒザの感覚がなかったことで、打撃時にポイントとなる左足の壁をつくれず、昨季は95打席で34三振を喫した。昨秋キャンプから取り組むこの課題に「打撃動作の中で体に染み込ませている。下半身の強さも出てきている」と笑顔を見せる。
恐怖が先行していたスライディングについても「最初は怖かった。怖かったけどアドレナリンで何とかやっている部分もありましたし、ヘッドスライディングに変更する部分もあった。今年はスライディングに入って今のところ痛みはない」。故障前と同様、手術をした左ヒザを畳んでトップスピードのまま滑り込む本来の形に手応えを感じている。
「1年目は短期間でしたけど、ある程度自信がつく感じだった。今年はそこ(1番打者)が弱いと思われているなら、そこを取りにいきたいと思います。打撃のほうも考え方を変えて今年は低く強い打球を打ちたい。それで盗塁で思う存分、自分の武器を発揮できるようなプレースタイルを意識してやっていきたい。ようやくヒザのことを考えずに野球に集中できる余裕が生まれてきた感じがある。(レギュラーを)つかみ取りたいですね」
左ヒザさえ本調子に戻れば、チームスローガン「走魂」の象徴となり得る武器を持つ。スピードスターの本格ブレークを誰もが待っている。












