就任1年目の広島・新井貴浩監督(46)が宮崎・日南キャンプで精力的に動き回っている。9日は二軍から野手12人を呼んで実戦守備・走塁練習に参加させ、午後にその選手たちが帰ると、今度は自ら二軍がキャンプを行う東光寺球場を訪問。打撃練習を見届け「みんないいんじゃないですか。シーズンオフに練習、トレーニングをしてきたんだなと感じた」と満足そうに話した。

 さらに一軍キャンプ地の天福球場に戻ってきた指揮官は休む間もなく休日前のロングティーを真剣な表情で見つめた。キャンプ初日に「目が疲れるまで見たい」と話していたように選手をじっくり観察し、コミュニケーションを取り、アドバイスを送るのが新井流だ。

 5年ぶりの現場復帰。現役時代に野球を愛し、野球に愛されてきた男だけにグラウンドで躍動する選手を見ていたら〝うずうず〟してきても不思議ではない。「練習はきつそうだからしたくないな。(試合も)4打席は体力的に無理だから」と言いつつも、新井監督はこう付け加えた。

「でも代打で1打席立ちたいと思うことはあるかな。やっぱりいいじゃない? あの歓声ね。歓声をもらいながら打席に立つ」

 現役通算成績は2203安打、319本塁打、1303打点。特に2015年の広島復帰後は、ファンの声援のありがたみをしみじみ語ることも多かった。もともとサービス精神旺盛で、今キャンプではランチ特打を行う選手を紹介する「MC野間でした」の場内アナウンスが好評だ。紅白戦などでの〝代打・オレ〟の可能性については「あるわけないでしょ」と即答だったが、フリー打撃ぐらいなら、ひょっとするとひょっとするかもしれない。