グラウンド内外で大きな戦力となりそうだ。ソフトバンクに加入したロベルト・オスナ投手(27)が30日にペイペイドームで入団会見を行った。

 アストロズ時代の2019年に38セーブを挙げてタイトルを獲得した大物右腕。昨季は6月にロッテに入団し、4勝1敗10セーブ、防御率0・91と圧巻の成績をマークした。背番号は鷹レジェンドのデニス・サファテ氏が2017年に樹立したセーブ日本記録の数字でもある54。「自分の中で大事な数字で、最初にMLBで着けた番号でもある。54という数字を超えていけるように…というモチベーションでやっている」と金字塔への挑戦にも意欲を見せた。

 球団内からも〝第2のサファテ〟として期待する声が上がっている。マウンドでの投球だけではない。「自身の考え方を還元しようという思いも強くあるみたいですからね。サファテの時のように、ブルペンの特に若い投手に好影響があるはず。ロッテでは佐々木朗希投手も心酔していたみたいですからね」(チーム関係者)。

 オスナはメジャー通算155セーブの実績の持ち主。ロッテ時代も若い選手が多かった中で、自身の考え方や心構えを注入。それらをまとめた〝オスナの書〟ともいえるようなものもあるとのことで「それをぜひ、ここの選手にも読んでほしい。メンタルのこと、準備など、それにより助けられると思う」と腕をぶしている。

 チームのレジェンド守護神として君臨したサファテ氏も同様だった。「こういうことを教えるのも僕の仕事」として、叱咤激励を交えながら当時の若手にイズムを伝授。食事をともにしたり、イタズラをしあったりしながら、森、岩崎(現中日)、嘉弥真らの成長をバックアップし、黄金期の最強救援陣の形成に大きな役割を果たした。

 ラーメン好きで知られ、前日には昨年の遠征の際に食べて感動したという「一蘭」で舌鼓を打ったオスナ。「みそ、しょうゆ…なんでもおいしいが『一蘭』が一番好き。豚骨ラーメン最高」と笑顔を浮かべ、新天地での活躍を誓った。