【球界こぼれ話】いよいよ今週から春季キャンプが始まる。3年ぶりに行動制限のない「球春」。今年は各チームのキャンプ地に大勢のファンが詰めかけると予想されているが、そんな状況に水を差すかもしれない問題が沖縄で起こっている。レンタカー代の高騰と深刻な台数不足である。
周知のとおり沖縄は「車社会」。特に本島の北中部は公共交通機関が充実していないため、キャンプ地訪問はレンタカーを利用する人が多いはず。だがその代金が驚くほど高値に達している。
昨年までならキャンプが開催される2月であれば1日あたりおよそ5000円程度で小型車の確保が可能だった。ところが今年は車種や年式にもよるがその倍程度の料金が目立つ。われわれ報道陣が取材で重宝する小型車や軽自動車に至っては年式の古い中古車ですら探すのが困難と言える。
沖縄では新型コロナの感染拡大により3年前、観光客が激減。あおりを受けたレンタカー会社が生き残りをかけ所有車を相次いで売却したという話は聞いていた。コロナの収束に伴い台数は増加すると思われていたが状況はそれほど改善されていないという。
今月上旬に予約のため某レンタカー会社に問い合わせたところ、スタッフがため息交じりにこう漏らしていた。
「割高な料金については申し訳ないのですが、それ以上に深刻なのは台数を増やしたくても増やせないことです。最近は半導体不足の影響もあってか、中古車自体の価格も高騰していますから。長期にわたって滞在するプロ野球の球団職員や関係者の方々も今年は例年以上にレンタカーの確保に苦労されているという話も聞いています。昨夏の観光シーズンだったころよりだいぶ借りやすくなっていると思いますが、キャンプ期間中に大幅に料金が改定されたり台数が増えることはないでしょうね」
コロナ禍を乗り越えたレンタカー業者にとって「ようやくこれから」と思われた矢先にこの現状では浮かばれない。何よりこの状況が続けば今後キャンプを訪れるファンの“足”にも少なからず影響が及ぶ。
長らく待ち望んでいた通常キャンプを前に想定外のこの事態。世界的な物価高もとどまる気配がないだけにもどかしさが募る。












