新日本プロレス「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)」のSANADA(35)が、出口のないトンネルに迷い込んでしまった。21日のノアとの対抗戦(横浜アリーナ)ではかつてのタッグパートナー・征矢学に屈辱の敗北。海野翔太、成田蓮と新世代にも苦杯をなめていることで、かつてない危機に追い込まれている。SANADAは取材に対し「環境を変える」選択肢も否定しなかったが、果たして――。

 かつてオカダ・カズチカから「ライバル」と認められた男が、不振にあえいでいる。ノアとの対抗戦では征矢にシングル戦で完敗。直後の24日後楽園大会ではタッグ戦で海野に3カウントを奪われた。昨年11月「NJPW WORLD認定TV王座決定トーナメント」準決勝での成田戦に続く敗北で、新世代の躍進を許している。

 昨年2月にIWGP・USヘビー級を奪取して新日本で初のシングル王座戴冠を果たしたが、左目負傷で無念の返上。以降は輝きを放てていない。「トンネルの中に入ってる状態というか、何をしたらいいか分からないですね。征矢との試合が一番大きいですかね。自分が先を行っているという自信があったんですけど、それが覆されたというか。危機感はあります。このまま下がっていくのか上がっていけるのか、ここが分岐点だと思ってます」と苦悩を明かした。

 LIJの同門・内藤哲也は武藤敬司の引退試合(2月21日、ノア東京ドーム)で対戦相手を務めることが決定し、鷹木信悟は2月11日大阪大会でオカダのIWGP世界王座への挑戦を控えている。SANADAが水をあけられてしまっている感は否めない。「俺、ライバルは昨日の自分だと思ってるんですけど…。そこも意識せざるを得ないですよね」と、もどかしさを感じているようだ。

LIJの集合写真に納まったSANADA(左端)だが…
LIJの集合写真に納まったSANADA(左端)だが…

 海野に敗戦直後は「築き上げてきたものを一回ぶち壊さないとダメ」と意味深長な発言もしていた。SANADAは何らかの変化が必要な時期に差し掛かってきていると自己分析している。

「環境を変えることも? 環境のせいにしちゃダメなんですけど、それも一つの案というか、可能性はゼロではないですよね。『ゼロ』っていう固定概念(に縛られていて)は、本当に今まで通りになってしまう。枠の中ではなく、考え方を広げなきゃいけないのかなと。何かはまだ分からないですけど、何かを変えないといけないでしょうね」

 環境の2文字が意味するのは、LIJというユニットなのか、よもや新日本というリングなのか…。ともあれSANADAは28日に35歳の誕生日を迎えた。どん底のままアラフォーに突入した男は、復活の鍵を見つけることができるのか。