新日本プロレス21日横浜アリーナ大会でプロレスリング・ノアとの対抗戦が行われ、「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」の内藤哲也(40)が「金剛」の拳王(38)を撃破。ユニット同士のシングル5番勝負が3勝2敗でLIJに凱歌が上がった。

 メインを迎えた時点で両ユニットの戦績は2勝2敗の五分。団体の威信をかけた対抗戦の命運が、大将同士の一戦に委ねられた。

 拳王の強烈な打撃に苦しめられた内藤は、雪崩式フランケンシュタイナー、エスペランサで応戦。張り手からのドラゴンスープレックスで投げ捨てられながらも、P・F・S(フットスタンプ)を回避し、トルネードDDTで反撃した。

 20分過ぎ、アンクルホールドから腹部に強烈な蹴りを浴びた内藤は、蹴暴(PK)からP・F・Sを浴びてしまう。それでもカウント2で返すと、炎輪も間一髪で回避する。なおも猛攻を仕掛けてきた拳王にカウンターのデスティーノをさく裂させ、形勢逆転に成功。最後はバレンティアからの正調デスティーノで激闘に終止符を打った。

 試合後のリング上で内藤は「LIJ対金剛によるシングル5番勝負、3勝2敗で我々LIJの勝利。拳王選手、そして金剛の皆さま。またいつでもこのリングに来てくださいよ。我々LIJがかまってやるぜ、カブロン」と勝利宣言。

 ファンとともに「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハ・ポン!」の大合唱で大会を締めくくった…かに見えたが、ここからさらに驚きの展開が待っていた。

 リングを降りた内藤は、放送席でゲスト解説を務めていた武藤に視線を送る。すると何と武藤はリングに上がり「内藤! 俺の引退試合の相手、来月東京ドーム、お前に決めた! 熱い試合をやろうぜ!」と、2月21日東京ドーム大会での引退試合での対戦を要求。内藤も再びリングに戻ると「俺の答えはもちろん! トランキーロ、あっせんなよ。ただ2月21日、予定…空けておきますよ。今の内藤哲也を思う存分、堪能してください」と受諾した。

 かつて憧れたレスラーからラストマッチの相手に指名を受けた。武藤とのシングル戦は2012年1月4日東京ドーム大会以来、11年ぶりとなる。

 内藤は「確かに11年前、俺は何もできなかった。完封負けっていうのはこういうことを言うんだなって。ただ、あれから時間がたち、俺はロス・インゴベルナブレスに出会い、あの時とは自信も、そして視野もだいぶ違うと思うよ。なので、今のLIJの内藤哲也を存分に堪能した上で、引退すればいいんじゃないの?」と宣戦布告。

 制御不能のカリスマが、希代の天才レスラーのラストマットの相手を務める。