ノア2月12日の大阪大会でジャック・モリス(29)とのV4戦に臨むGHCヘビー級王者・清宮海斗(26)が、王者対決を〝踏み台〟にする。王座戦を前に新日本プロレス21日横浜アリーナ大会では、団体対抗戦でIWGP世界ヘビー級王者オカダ・カズチカとの再戦が決定。1年前に涙の敗戦を喫したレインメーカーとの待ちに待った雪辱機会だが、清宮は当時との立場の違いを強調した上で自然体を貫いている。
大阪で迎えるV4戦は、新時代到来を予感させる20代選手同士によるGHC戦。清宮は「(モリスが)試合のたびに変わってるというのをすごく感じる。どの試合も、1日も逃さない、全部吸収しながら来てるんだろうなって思っているので。だったら自分を全部吸収してもらって、その上をいきたいなと思います」と闘志を燃やす。
王座戦を前に大一番も控えている。新日本横浜大会では稲村愛輝と組んでオカダ、真壁刀義組との激突も決定。清宮は昨年の対抗戦のメインイベントで長らく対戦を要求し続けたオカダにフォール負けを喫し、号泣しながら退場していた。
あれから1年の月日がたち、ついに雪辱の機会が訪れたが、清宮は泰然自若だ。その理由は前回対戦時との立ち位置の違いがある。
昨年は業界のトップであるオカダに挑む立場だったが、今年はあくまで対等な王者同士。「自分としてはそこはやっぱり王者として挑む大会で、向こうもベルト持っているので。今は自分が止まれないという思いが強い。そこの試合から自分のタイトルマッチにかけ上げるんだと思って進んでいきますよ。大阪に向けて一気にいってやろうと思ってます」と、個人のリベンジマッチではなく、最優先するべき王座戦に勢いをつけるための通過点と位置づけた。
それだけモリスとのV4戦にかける思いは強い。王座戦直後の2月21日には武藤敬司の引退興行(東京ドーム)が控えており、清宮はGHC王者として同大会に出場することを自らに義務付ける。「本当に武藤さんとはいろいろなことがあったので…。安心して引退してもらえるように? そうですね。全部前向きに考えていきたいので」と、武藤の最後の所属団体となったノアの明るい未来を見せるつもりだ。
「いろいろなところにテーマがあって、自分にとって壁ではありますけど、それは自分次第で越えていけるものなので。本当に足を止められない。どんどん突き進むところを見せたいですね」。若き王者が2023年のプロレス界の主役を担う。












