ぬるくなったドラゴンゲートを解体する――。12日の後楽園大会で吉岡勇紀を破り、オープン・ザ・ドリームゲート王者に返り咲いたシュン・スカイウォーカーが恐怖宣言を放った。

 試合はグラウンドの攻防など静かな立ち上がりになったが、すぐに荒れ模様となる。エプロンの吉岡を豪快に蹴り飛ばして場外に転落させたシュンは、パイプイスで殴るなどラフ攻撃で大ダメージを与えた。さらにリングに戻ってもアンクルロックなどで一方的に攻め込んだ。

 だが、中盤以降は王者から意地の反撃を受けテキサスクローバーホールドで捕まりコーナー最上段での攻防では頭突きで転落させられるなど苦しい場面が続く。さらにInferno(コーナー最上段から飛び付くコードブレイカー)をまともに受けるなどギリギリまで追い込まれた。

 しかし猛攻もことごとくカウント2で返すと、体重の乗ったラリアートで吉岡を吹っ飛ばす。さらにその場跳び式ムーンサルトニードロップ、月面水爆、SSW(変型バスター)とたたみかけて3カウントを奪った。

 ベルトを手にしたシュンは「こんなに軽かったか? 何の重みもなくなってるな」と憎々し気に話す。そして「このリングで起きたことが全てだ。俺が尊い。どのユニットもどのスタッフも、会社自体生ぬるい。だから俺が、今のドラゴンゲートを壊して新たなドラゴンゲートの礎を作る」と宣言して会場を凍り付かせた。

 その後もシュンは「吉岡はあくまで格下の存在であって、こういう結果になるのは当然だ」と吐き捨てる。さらに「今や俺にはドリームゲートに対しての思い入れも無いし、ドラゴンゲートに対する誇りもない」とまで言い切った。

 ここまで新王者を失望させたのは、所属選手たちの振る舞いだ。まずシュンが指摘したのは前王者の吉岡。昨年12月のBen―KとのV5戦で勝利した後、互いの健闘をたたえ合って握手を交わした行為について「本気で自分のプライドをかけて目の前の敵と戦ったとしたら、勝敗関わらずその相手を称賛する行動なんてできないはずだ。だから彼らには改めて失望した」と切り捨てる。返す刀でその他の選手も「Kzyや望月マサアキその他多数の、安い感動のための『戦いごっこ』をしている連中によって、このリングはぬるくなったんだ」と断罪した。

 失望のあまり、団体を改革する気すら起きないという王者は「俺は救世主になるつもりはない」と通告。その上で「ただし、この圧倒的な存在である俺がベルトを持っている以上、団体も選手も影響を受けるだろう。当然、このぬるいリングは破壊、解体することになる」と宣告した。

 王者の予告通り、ドラゴンゲートのリングは新たな時代を迎えるのか。