女子プロレス「スターダム」のワールド王座戦(2月4日、エディオンアリーナ大阪第1競技場)で激突する王者ジュリア(28)と鈴季すず(20)が、静かに火花を散らした。
11日の調印式では鈴季が「1年前にスターダムに上がったとき、ジュリアにとてつもない憎しみをぶつけた」と切り出し、2人の歴史を語り始めた。
アイスリボン時代は本当の姉妹のように仲が良かった2人だが、突然の終焉を迎えたのが2019年10月だ。一緒に過ごした寮から突然、姿を消したジュリアはスターダムのリングに登場。大騒動の末に、移籍を果たした。
その後は憎しみしか感じなかったという鈴季だが、昨年10月のリーグ戦「5★STAR GP」で15分時間切れドローを戦い抜いた結果、負の感情は吹き飛んだという。
そして「今の私はジュリアをプロレスラーとして尊敬している。それ以上に、プロレスラーとして超える自信がある。3年前に大好きなジュリアが消えてひどい目に遭ったよ。でも、それを乗り越えてこんなに強くなった。今度はお前からそのベルトを取って、痛い目に遭わせてやるから覚悟しておけよ」と強い決意を述べた。
挑戦者の思いを神妙に聞いていたジュリアは、20歳になったかつての〝妹分〟に「おめでとう。大人になったね。面と向かって『おめでとう』と言えるのは素直にうれしい。プロレスの神様に感謝しないとね」と語りかけると、鈴季が中学卒業後の18年4月に宮崎から上京した当時の思い出を振り返った。
その上で「昨年シングルで15分戦ったけど、すずはあんなもんじゃないよね。もっとすげー選手なんだよねって思うんだよね。まだまだスターダムで見せてない部分がある。天才肌でプロレスの申し子みたいなすずと、お互いのレスリングをぶつけあう試合ができるんじゃないかと思ってます」と決戦を心待ちにした。
コメント後はジュリアが左手を差し出したが、すぐにお互いに突き立てた指をつかみあった。その直後、赤いベルトを挑戦者の顔面に押しつけた。いよいよ運命の決戦まで待ったなしだ。












