今年こそ優勝だ。4年連続Bクラスと低迷する広島で逆襲のキーマンとなる一人が、4年目を迎えた森下暢仁投手(25)だ。2020年新人王で昨季までの3年間で28勝をマーク。21年には侍ジャパンの一員として東京五輪での金メダル獲得にも貢献したが、まだリーグVは経験していない。新井新監督を迎えた今季にかける思い、本業だけでなく打撃や守備における向上心について、インタビューで大いに語った。
――昨季の働きには納得できていないとか?
森下 成績的にもそうですし、チーム的にもそうですし。
――個人では勝ち星が少なかった?
森下 全体的な数字もそうですし、満足度的にはそんなに満足してないです。
――過去2年と比べても?
森下 同じような仕事量だなと。
――登板数もイニングも増えている
森下 試合数を投げているからそういうふうに(なるのも)普通なのかなって感じですかね。
――以前に「1年目の成績を基準に見られている」と話していた
森下 1年目の成績が良かったんで、その後は何か同じような…成長がないなって感じですね。
――昨年の契約更改では何度も「優勝」と言っていた
森下 3年間やってきて、優勝争いしていないというのが現状なので。優勝争いして、優勝したいっていう気持ちは年々強くなっています。
――自分がチームを引っ張って優勝したい?
森下 引っ張る、引っ張らないとか関係なしに。野手は毎日(試合に)出ているからそういう気持ちはあるかもしれないですけど(先発)投手は1週間に1回なので。真ん中にいるとか、その試合でっていう(気持ちになる)のは、たぶんなかなか難しいと思います。
――新井監督が「センスの塊」だと言っている
森下 うーん…どうなんですか? センスの塊というか、何でもこなせるなって感じですか。
――野手をやっていたからバランスよくできる
森下 やっていなくても、ある程度できるんじゃないかなと思いますけどね。もともと(DH制のない東京六大学リーグ出身で)投手だけやってくるという環境がなかったんで。
――今でも可能なら投手も野手もやりたい?
森下 二刀流とかそういうわけじゃないですけど、やりたいなって思ったりはしますね。投手をやめて野手をやりたいと思ったりもします。
――先発した後に週に数回は野手で出るとか?
森下 野手をやるなら投手はしたくないですね(笑い)。毎日試合に出られるなら、そっち(野手)のほうがなんかいいなと思いますし。
――野球に携わるいろんなことが楽しいから
森下(今も)打撃練習をするんだったら、野手としたほうが能力的にも上がってくるんじゃないかなと思うんです。投手は投手でやったり、これだけ、この日しかできないっていう環境があるじゃないですか? それはなんか面白くないなと。打撃練習をできるんだったらやりたいですし、ノックも内野手と受けたりとかのほうが感覚も聞けるだろうし。
――ところで今季はどこを目指す?
森下 結果を示すって感じですか。特に数字にこだわりはないです。
――できるなら一人で投げ切りたい気持ち?
森下 いや、全然そんなこと思わないです。
――とにかく勝てるならどんな形でも?
森下(打線が)10点取って自分が5回投げて休めるんだったら休みたいと(思う)。自分のエゴというか、自分だけの考えですけど、それで勝てるんだったら次の週、1対0や2対0の場面で、しんどいけど体的にも頑張れるというのはあると思いますし。
――合理的だ
森下 それが1番メンタル的にも楽というか。めちゃくちゃ、そう思います。













