日本ハムの育成ドラフト3位ルーキー・山口アタル外野手(23=米テキサス大タイラー校中退)が9日から始まる新人合同自主トレを前に早くも異彩を放っている。
年明けから球団の二軍施設(千葉・鎌ケ谷)で練習を行う山口は日本人の父とカナダ人の母を持ち幼少期からカナダ、米国で野球人生を歩んだいわゆる「逆輸入野手」。現在は長打とパワーが売りの外野手だが、昨年まで最速153キロの直球を武器に投手もこなしていた二刀流選手だ。夢だったNPB入りを実現するため昨年10月のドラフト会議前には12球団に自らのPR動画と推薦メールを送った異色の経緯も持つ。これが日本ハムスカウトの目にとまりプロ入りを果たしたのだが、山口の異色ぶりはこれだけではない。プロ入り後の「目標」も規格外で、その一つがお笑い界の巨匠「ダウンタウン」に会うためなのだ。
幼少期から生粋のお笑い好きで、その中でもダウンタウン・松本人志はカナダ在住時からの大ファン。日本語の習得もダウンタウンの映像が中心だったため、プロで活躍の暁には本人との対面を熱望しているという。
「(海外で)結構(番組を)見ていました。『笑ってはいけない』シリーズとか。カナダで見られるやつ(番組)は3年か4年前のやつしか見られなくて(笑い)。僕はまだ2017年くらいまでのしか見ていない。でも、日本に来て(ダウンタウンの番組は)めちゃ見られるので。(プロで活躍して松本に)いつか会いたいです」
憧れの巨匠の話になると目を輝かせる山口だが、そんな本人にも「苦手」なことがある。長年英語中心の生活だったため日本語の読み書き、とりわけ「漢字」が書けないことだ。
日本語を話したり聞いたりするのは問題ないが「漢字は現時点で小学校1年生レベル」(山口)のため、入寮時には3冊の漢字練習帳を持参。現在も野球の練習の合間を縫って連日30分ほど漢字習得に時間を費やしている。
「(漢字ドリルを)半年くらいやっていますが、なかなか進まない。松本人志?まだ書けない。いずれ(漢字力が)上がったら(松本に)手紙を送るかもしれない。僕も(笑ってはいけないシリーズの)鬼ごっことかに出たいので」(山口)
芸人に引けを取らない明るさで周囲を引き付ける山口。〝本業〟の野球指数は未知数だが、球団関係者は「スイングスピードが規格外だし、日本人離れのパワーもある。守備力と選球眼を養えば大化けの可能性はある」と期待を寄せるだけに…。異色新人から今後も目が離せない。











