超天然キャラゆえの〝暴走〟だったのかもしれない。楽天・島内宏明外野手(32)が引き起こした騒動は、いまだに尾を引いている。

 12月14日に行われた契約更改の席上で島内は、4年契約3年目となる来季は年俸を大幅に下げる形で契約年数を1年短縮し、シーズン終了後にFA権を行使できるように内容の見直しを伝えたものの球団側はこれを却下。それでも島内はあきらめずに「また(来年の)シーズンが終わってからゆっくり話したい」と強調したこともあり、波紋を広げた。

 2020年に国内FA権を取得したが、行使せず残留した。同年オフに4年契約を結び、2年目のシーズンを終えた今オフは現状維持の年俸1億2000万円プラス出来高払いでサイン。しかし昨季の打点王に続き、今季も主に4番として最多安打のタイトル獲得とベストナインの〝2冠〟に輝きながら大幅昇給につながらなかったことで、契約更改後の会見では「そんなに年俸も上がらないので、モチベーションのところがでかい。違うユニホームを着てプレーしたい気持ちも少なからず出てきた」とまで口にしていた。

 ところが、SNSやネット上では島内に批判が集中。さすがに事の重大さに気まずさを感じたのだろう。その4日後に島内は一転して全面的に自らの非を認める意思を示し、石井監督に謝罪したことも明かした。

 球団側は当初、島内の気持ちをくんで来オフも話し合う方向性を示していたが、これによって一応落着。球団関係者の1人は「島内が素直に謝罪してくれたことは本当に良かった」と安どの表情を浮かべ「彼は基本的に『超』が付くほどの天然キャラ。この一件も悪気や罪悪感は一切なく、契約上のルールをきちんと把握していなかったにもかかわらず、いつものように胸の内で思っていたことをストレートに出し過ぎてしまったのでしょう。試合中や試合後にすっとんきょうな面白いコメントをする『島内語録』も、ファンをあえて笑わせるためではなく『実は〝素〟でやっている』ともっぱら。島内の宇宙人的な性格は球団内、チーム内ともに容認されているので、この一件も不問にされますよ」と続けた。

 だが、他球団からは疑念も向けられている。「確かに島内は球界内でも『変わり者』で有名。そんな超天然キャラだからこそ、また次の契約更改になって『やっぱりFAできませんか』と再び直訴してくる可能性はなきにしもあらずではないのか」(セ球団関係者)

 くすぶり続ける「島内の乱」を沈静化させるためには島内本人が引き続き楽天のために奮闘し、誤解を解くしかない。