オリックスの山本由伸投手(24)が27日に大阪市内の球団施設で契約交渉に臨み、2億8000万円アップの年俸6億5000万円でサインした。球団では2015年から4年契約を結んでいた金子千尋の1年換算6億円を抜いて過去最高額。山本は「素晴らしい評価をしていただいた。球団と関係よくいけてるんじゃないかと思っています」と笑顔を見せた。

 今季も投手4冠に加えて沢村賞、MVPと賞を総ナメ。〝無双〟投球でチームを日本一にまで導いた。そうなると、次に注目されるのは来オフのメジャー挑戦。今オフ、野手の吉田正尚がポスティングシステムを認められ、レッドソックスに移籍。かねて球団側にメジャー挑戦を直訴している山本も大いに刺激を受け「野球界のトップリーグでやりたい気持ちはもちろんある。正尚さんをオリックスが許可したように、全くダメというわけではない、という話はしました。選手のことをよく考えていただき、目標だったりを全く否定することなく対応していただいている。思いは十分に伝えた」と来季へのモチベーションにしている。

 吉田に続いて山本も…なると球団の一大事にも見えるが、フロント関係者は「いてほしい思いはあるけど、あれほどの投手なんだからメジャーでの活躍を見たいというファンの思いに応えていくのも球団の役割。おそらく若さ、実績からすれば千賀(5年総額105億円)以上の契約になるでしょうし、育てて売るのも商売の一つ。ずっと縛り付けるのではなく、夢のかなう球団の方が野球少年のためにもなる」と見ている。

 大きな穴が開くことになる戦力面も「残った投手が2~3勝ずつ上積みすればカバーできるでしょ。95年、96年の連覇時がそうだった。プラスのサイクルにしていくことが大事だし、それだけの育成環境はある」(同)と前向きにとらえ、山本の挑戦を〝後押し〟。無双右腕が来季もうなりを上げ〝有終の美〟を飾るか。(金額は推定)