自民党の二階俊博元幹事長(83)が23日、TBSの番組収録に出演した際に放った〝暴言〟が永田町で大きな波紋を広げている。

 二階氏はこの日、TBSのCS番組「TBS NEWS」とユーチューブ「TBS NEWS DIG powered by JNN」チャンネルで放送された「国会トークフロントライン」に出演。同番組で二階氏は先月上旬、和歌山知事選が告示される直前、ツイッターで「コロナに感染して死亡した」という内容のデマについて質問を受けた。

 これに二階氏は「そういうことをながした者がいるとしたら、先にたたき殺してやらなきゃ承知ならんでしょ。フェアにやらなきゃいかんときに人がどうこうだと。病気だ、すっ転んだっていうならまだいいけど、死んだなんてそんなこと言ってみてもどうしようもないんですよ」と答えたという。

 自民党関係者は「二階氏の『フェアにやらなきゃいけない』という部分は和歌山知事選のことを指していると思われています。和歌山知事選の前に二階氏の死亡説デマを流した者がいるなら、それは大変よくないことですよ」と語る。

 先月27日に投開票された任期満了に伴う和歌山知事選は、二階氏が応援した岸本周平氏が新人候補者を寄せ付けず、初当選を果たしている。

 二階氏がデマに対して「叩き殺してやらないと承知ならん」との発言は「政治家としてふさわしくない」と声が上がる一方で、「幹事長時代の勢いを取り戻した」(自民党議員)とも受け止められている。

「二階氏が和歌山知事選出陣式に車で向かう映像がツイッターで流れていたので、コロナで死亡説はデマだとわかっていました。党内では二階氏と対峙する議員がいるが、知事選勝利で尻込みしていますよ」(同議員)

 二階氏はこの日、菅義偉前首相と森山裕選対委員長と都内で会食し、支持率が下落する岸田政権をめぐり意見交換したという。

「年明けの内閣改造で二階氏が再び表舞台に出て来る可能性は十分にあります」と永田町関係者は指摘した。