福岡県議会の正副議長ポストをめぐって金銭授受があったという〝カツアゲ〟疑惑で22日、蔵内勇夫議長が陳謝した。県民の不信感が高まるなか、福岡県では議会との関係を見直す動きが出ている。

〝県議会のドン〟とも称される蔵内氏はこの日、全国都道府県議会議長会の総会に出席し、「ご心配、ご迷惑をおかけし、心からおわび申し上げる」と述べた。

 疑惑を告発した吉松源昭県議は21日に疑惑調査のため第三者委員会を設置することを蔵内氏宛てに申し入れていた。蔵内氏は8月以降に全議員の聞き取り調査をする方針で、第三者委員会の設置は不透明だ。

 福岡県ではほかにも高額な海外出張や県の互助組織が県議の政治資金パーティー券を組織的に購入していた問題が指摘されてきた。服部誠太郎知事は14日の会見で改善策を提示。服部氏によると、県議会では委員会が始まる時に県職員が起立してお辞儀して議員らを出迎えていたというが「これについては禁止する」と宣言。

 さらに、「今福岡県においては、議員さんたちに対して先生と言う風習があります。先生はやめよう、委員長あるいはナントカ議員と言えば済むことです」と議員を先生と呼ぶこともやめるよう呼び掛けた。

 服部氏は「こういった小さなことから徹底的に見直していくことが必要です」と訴えたが、県議会をめぐる諸問題はなくなるのか。

 ある地方の議会関係者は「出迎えや先生呼びは本質的な話ではないでしょう。たとえ先生と呼ばれていても議員本人が謙虚であればいいわけです。先生呼びをやめても議員が傲慢なら変わらない。呼び方を変えただけで解決するとは思えません」と首をかしげた。

 先生呼びをなくすことはできるだろうが、問題がなくなることが大事だ。