【石毛博史 火消しは任せろ(最終回)】関西独立リーグでは大阪ゴールドビリケーンズ、06BULLSで投手コーチを続け、賭博事件、経済的な問題を抱えながらもプロに選手を送り出したい一心でやっていました。それと並行して2011年ごろから富山の知り合いに頼まれ、月に1~2回ほど少年野球に携わるようになります。野球塾を経て「バンディッツヤング」が発足し、僕が代表に就任。18年にBULLS、村上隆行監督と離れ、その後にできたクラブチーム「バンディッツベースボールクラブ」の監督を引き受けるタイミングで、富山に引っ越したんです。21年、介護の会社を母体とする「IMFバンディッツ」が社会人登録され、今は投手コーチ。ヤングの方は総監督として両方指導をしています。
今年からヤクルトOBの角富士夫さんがGMとして来られ、すごく心強いですね。野球観も似ているし、言葉数は少ないけど、要所要所で褒める。僕は投手目線、角さんは野手目線で言えるし、お互い厳しい環境で育ってきている。富山に来てくれただけでも大助かりだし、大きな存在です。
指導方針はビリケーンズのころと同じで人間力を上げていくこと。野球との向き合い方、取り組み方を中心に教えています。もっと技術を教えてほしいと思う選手がいるかもしれないけど、体力と気持ちのないやつに教えてもケガするだけだし、順番を間違えてはいけない。心技体が一体にならないとね。選手は介護の仕事をしながら午後から練習し、夜勤明けの選手もいる。仕事柄、毎年選手が辞めていく現状もありますが、そのへんも含めて指導と思っています。
社会人としての目標はもちろん都市対抗と日本選手権。9月には最終予選北信越地区大会の決勝でバイタルネットに敗れ、あと一歩で日本選手権に出られなかった。まだそこまでのチームじゃないと認め、じゃあできることをしないといけない、とみんなで意見出し合ってやっていますね。全国大会に出て、勝てるチームにしたい。
監督って責任とればいいと思っていて、サポートする方が合っている。昨年まで監督だった時に落合博満さんの本も読みましたけど、ここまでできないと思いました(笑い)。非情になれないというか…。きれいごとでは務まらない。今は若い監督に任せ、視野は広いつもりなので進言してあげていますよ。教え子たちがプロで活躍するのが夢です。
僕のプロの指導者の話は…まだ一度もない(笑い)。村上隆行さんがいつか監督になられた時には助けてあげたい気持ちはあります。苦しい中を一緒にやってきたのでね。ユニホームを着れるなら着たいですけど、今はヤングで中学生の成長を見るのが楽しい。社会人の方は9月に巨人の三軍と練習試合を2試合やらせてもらい、もっと交流の機会も増やしていきたい。プロに戻れたとしてもできれば育成部門を担当し、下から上を突き上げる選手をつくりたいですね。 (終わり)












