巨人の戸根千明投手(30)が25日に都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、300万円減の年俸1800万円でサインした。

 節目の年も進化を続ける。今季はわずか9登板にとどまり、0勝0敗の防御率5・02に終わった左腕だったが「登板数自体は少なく、一度炎上した試合も広島であったが、9試合の中である程度思うような投球できていたので、悲観することはない。いいイメージもある」と、状態は決して悪くなかった様子。「打者の間合いだとか、真っ直ぐの質とか、変化球の切れとか、そういうものは8年在籍しているが、年々ボールは良くなってきている」と確かな手ごたえをつかんでいた。

 一方で、求められている「結果」を出せていないことも自覚している。「プロなので結果を出さないと意味がないので。今年は結果が良くなかったので。プロセスは大事だけど結果にこだわらないと、というのはある」と悔しさもにじませると、来季に向けた明確な目標も打ち出した左腕。

「今年はふがいなかったので、セットアッパーをもう一度取りにいきたい。経験もどんどんついてきている部分もあるので。年齢も上がってきているし。リーグなら50試合。そういう気持ちは毎年伝えている。投げダルマくらいに投げまくって、文句一つ投げられたら男として格好良いと思うので」。
 
 中堅投手として、男として、来季はただひたすらに投げぬいていく覚悟だ。(金額は推定)