ソフトバンク・牧原大成内野手(30)が来季から背番号を「8」に変更することが22日、分かった。
自己最多120試合に出場した今季は、内外野の複数ポジションをハイレベルにこなしてチームに貢献。規定打席にわずか2打席足りなかったが、打率3割超えをマークするなど輝きを放った。チーム事情を理解した自己犠牲をいとわない貢献度、さらに来季以降の期待値の高さを認められた形だ。
これも牧原大らしいストーリー性のある立身出世だ。2010年ドラフト会議で育成5位指名を受けて、熊本・城北高から入団。千賀滉大、甲斐拓也らと同期の三軍1期生で、高いユーティリティー性を武器にここまでキャリアを築いてきた。
背番号129でスタートし、69、36と地位向上に合わせて小さくなった番号がついに一桁になる。「育成出身の自分がひと桁の番号をもらうというのは、若い後輩たちやこれから僕と同じように育成から野球界に入ってくる人たちに、少なからず影響があるのかなと思っています。そこは一つ、大きな意味があると思います」。
背番号8への強いこだわりがあった。「尊敬する明石さんの思いを継いでいきたい」。今季限りで現役を退いた明石健志(二軍打撃コーチ)が2017年に「8」に変更するのに合わせて、それまで明石がつけていた「36」を譲り受けた。明石はその後、ユーティリティープレーヤーとして後進に道を切り開く「1億円プレーヤー」へと駆け上がった。「僕らが力をもらったように、その歩みをさらに太くつないでいきたい」。背番号8禅譲を球団に願い出る前に、明石に直接思いを伝えると「ありがとう。うれしいよ」と、直々に後継指名を受けた。
今季は藤本監督から「ジョーカー」と呼ばれ、持ち前の万能性を生かしてチームの窮地を幾度も救った。シーズン後半は中堅のポジションを定位置とし、ゴールデン・グラブ賞の資格条件こそ満たさなかったが、球界屈指の守備力でインパクトを放った。プロ13年目の来季に向けては「最後の方はセンターをずっとやったので、もう取ってしまおうという気持ち」と中堅でのレギュラー奪取を目標に、さらなる立身出世を誓っている。
くしくも中堅手の代名詞とも言える「8」。育成入団から末広がりの歩みを見せてきた男は、まだまだ駆け上がる――。












