チームどころか侍の救世主にもなるか。先月のドラフト会議で日本ハムから3位指名された加藤豪将内野手(28=メッツ傘下3A)が、都内ホテルで4日に入団会見を行い、1年目からの飛躍を誓った。

 来日からわずか2日後の入団会見に「まだ(時差ぼけで)眠い中、日本語を頑張ってしゃべっています」と笑いを誘った加藤豪。米国生まれの米国育ちで、幼少期の3年間しか日本での生活経験がないため「まだJRにも乗ったことがない外人です」と思わず苦笑い。それでも幼少期から過ごした米サンディエゴで、日本ハムの試合を頻繁にテレビ観戦。ファンでもあったことから「(日本ハム入団は)本当に夢のよう。(来季は)新球場なので。世界一のフィールドで日本一じゃなく世界一になりたい」と早くも大きな野望を誓った。

 これには同席した新庄監督もご満悦の様子で「僕もアメリカでマイナーリーグの経験をしてきたんですけど、まあ移動の距離とかハングリー精神のかたまり。10年間、マイナーリーグの生活をしてきた加藤君はすごい」と目を細めるばかり。「こういうつらい思いをしてきた選手はかなり伸びると思うので。そこへの期待はすごい大です」と、早くも即戦力としての期待をうかがわせた。

 そんな期待を背負う逆輸入ルーキーだが、注目しているのは獲得に成功した自軍だけではない。侍ジャパンの関係者もひそかに「戦力」として注視しているという。

 加藤豪は米マイナー生活が長いとはいえ、今季はプロ10年目で初めてメジャーに昇格。8試合の出場で打率1割4分3厘だったものの、米国での戦いは熟知している。しかもマイナー経験が長いことから、さまざまなタイプや無名投手との対戦も経験済み。日本代表スコアラーが知らない情報も脳裏に焼きついている。こうした生の情報を、WBC本戦でフル活用しない手はない。それだけに早くも「日の丸の隠れた頭脳」としても期待されているのだ。

 チームだけでなく日本代表も注目し始める異色のルーキーから、目が離せなくなってきた。